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給食の時間は
食事介護の人が奴らに
付き添っていたようだが
今は不在である。
そのため
不良たちは安心して
奴ら2人をリンチできる。
その様子を
小沢君も野村君は
物陰から見ていた。
不良たちは
2人がかりで
鬼頭と間瀬を抱えて
車椅子から下ろそうとする。
やい!
てめえら!
止めろ!
と
奴らは口先で
抵抗しようとしたが
なすがままである。
鬼頭と間瀬は
コンクリートの上に
胡座座りにされた。
鬼頭も間瀬も
車椅子から降ろされ
この格好にされると
身動きできなくなる。
おい!
鬼頭!
間瀬!
お前たち!
俺たちのことを
どうするつもりだ?
と
鬼頭と間瀬は
問い詰めるように
不良たちに言う。
すると
さっきから
てめえらとか
お前たちとか
いったい
誰に向かって
口を聞いているんだ!?
と
不良たちが
奴らを睨み付けた。




