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あいつら!
ついさっき
僕たちには今後
絶対に逆らわないと
約束したばかりなのに!
と
小沢君と野村君は
腹も立ってきたという。
そして
もう一度
鬼頭と間瀬に
ヤキを入れてやろう!
とも
小沢君と野村君は
考えを改めたという。
しかし
半殺しにしろという
鬼頭と間瀬の言葉には
小沢君も野村君も
全く恐怖なんて
感じなかったという。
むしろ
そんなことは
一笑に付したという。
この学校の雰囲気は
奴らが休学していた
一年の間に変わったからだ。
僕の犯行を
知ってからは
校内のイジメは
ピタリと収まったという。
その理由は
イジメっ子たちが
もしかしたら
自分たちもイジメてる
奴から報復をされるのでは?
と
変な恐怖心を
抱き始めたからだ。
これは
うちの中学校だけでなく
全国的に、そうなった。




