406/1632
27
奴らの教室で
ヘッドロックで
焼きを入れた後
これから
鬼頭と間瀬が
逆らってこなくて
従順にしていたら
これまでの
奴らからのイジメは
全て水に流してやろう!
と
小沢君と野村君は
2人で話したという。
そして
これ以上は
もう奴らには
暴力を振るわない!
と
2人は決めたという。
もう奴らだって
健常者の自分たちには
絶対に逆らわないだろう!
と
2人は信じていたという。
ただ
小沢君も野村君も
心のどこかでは
物足りなさがあった。
まだ喉に何かが
支えているような
感じだったそうだ。
おそらく
僕の復讐に比べて
自分たちは甘いと
感じてしまったんだろう。
僕の奴らへの
あの復讐というのは
それまでのイジメの
倍返し以上であろう。
なにしろ
貴島を含めて
奴ら3人は一生
立てなくなったんだ。
 




