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てっきり
奴らはリハビリ後
養護学校へ行くだろうと
小沢君と野村君は思っていた。
なので
また嫌な奴らが
戻ってきたなと
嫌な気分だったという。
できることなら
奴ら3人のことは
忘れたかったんだろう。
しかし
また学校で
鬼頭、間瀬とは
顔を合わせることになった。
とはいえ
小沢君も野村君も
奴らには恐怖心は
もう無くなっていた。
なにしろ
奴らは下半身は
完全に麻痺していて
懸命のリハビリで
上半身が微かに
動かせるだけである。
2人がかりで
向かってきても
片手1本で倒してやる!
と
小沢君が奴ら2人を
押さえ込むポーズをした。
それに続いて
野村君の方は
片手1本?
そんなには
必要ないね!
あんな不自由な
ダルマ野郎たちなんて
僕なら指1本で
転がしてやるよ!
と
人差し指で
奴ら2人を倒す
ポーズをしたんだ。