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なので
2人にとっての
休みの日の一日が
ほぼ無くなってしまう。
なので
毎月でなくていいからと
僕は何度か言ったことがある。
面会する日は
2人の学校の
定期試験期間の
土日の時もあった。
しかし
往復の電車の中で
勉強できるし大丈夫!
と
いつも笑っていた。
ちなみに
僕は院内学級から
職員の勧めに従い
通信制高校に進学。
小沢君と野村君は
県内有数の進学校の
同じ高校に合格した。
鬼頭、貴島、間瀬が
学校から消えたことで
2人は勉強に集中できて
本来の成績に戻せたようだ。
当然ながら
僕との面会には
かなりの交通費が
毎月、必要となる。
その交通費や
毎回の両手一杯の
僕への差し入れは
2人は親に貰っていた。
ただし
親が負担してくれた金は
2人とも将来、必ず
返すつもりだという。