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それから
僕の身柄確保まで
小沢君も野村君も
生きた心地しなかったという。
事件後に
僕が行方不明に
なっていたからだ。
ひょっとしたら
どこかで高坂くんは
自殺してしまったのでは?
と
すごく心配したそうだ。
自分たちの
イジメの悩みを
忘れてしまう程
心配だったという。
僕の推測通り
小沢君も野村君も
事件を知るまでは
本気で自殺を
考えてしまうほど
悩んでいたようだ。
事件から
10日目に
マスコミ公開が
始まってからは
高坂くん!
なんとか
生きていてくれ!
その後のことは
僕たちが必ず
何とかするから!
と
2人は僕の無事を
ずっと願っていたそうだ。
2人が言う
何とかするというのは
決して言葉だけでない。
僕の犯行だと
確信してから
すぐに2人は
話し合ったという。




