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その2人の様子に
僕も驚いてしまったが
職員も驚いたようだ。
職員は慌てて
小沢君と野村君に
立つように促すが
2人とも床に
顔を付けたままで
なかなか顔を上げない。
そんな
2人を見ていたら
僕も我慢し切れずに
むせび泣きを始めていた。
優しくて思いやりのある
優等生の小沢君と野村君。
本来ならば
スクールカーストが
僕とは全く違うから
友達に、なれなかったはず。
そんな2人と
友達になれたことが
僕は改めて嬉しく
誇りにも感じている。
もう職員2人に
大泣きしているのを
見られても平気だった。
というか
いつしか
同席の職員の存在さえ
気にならなくなっていた。
それから
しばらくの間
僕たち3人の嗚咽は
面会室に響き渡っていた。
お互いに何かを
相手に言っているのだが
もう言葉にならなかった。




