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7月上旬以来
約4ヶ月ぶりに見る
小沢君と野村君の姿。
もう二度と
会えないだろうと
僕は覚悟していた。
しかし
2人は僕に
こんな遠方まで
会いに来てくれたんだ。
そう思うと
小沢君!
野村君!
と
嬉しさのあまり
2人に駆け寄っていた。
もしも
2人との間に
フェンスが無かったら
僕は抱きついていただろう。
それまで
2人はソファーに
座っていたようだが
僕を見て立ち上がった。
そして
高坂くん!
とんでもないことをしたな!
高坂くんに
クラスメイトたちは
ヒビリまくってるよ!
と
2人は笑顔で
迎えてくれた。
ただ
2人の口調は決して
僕を咎めるようでなく
冗談っぽく感じられる。
おそらく
僕の見た感じ
よくぞ!
やってくださった!
と
2人は思っているようだ。
親友だから
表情をみれば
2人の心中は
僕には、わかるんだ。




