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たとえ
小沢君と野村君が
望んだとしても
僕と会うことを
彼らの家族が許すとは
思えなかったからだ。
それに
ここの場所は
2人の住所とは
遠く離れた県にある。
おそらく
在来線、新幹線を
乗り継いで片道3時間だ。
そんな遠方から
来るのは大変である。
しかし
面会希望者が
来たというのは
2人は来てくれたんだろう。
もちろん
僕は喜んで
面会を了承した。
規則では
たとえ面会希望者が
来たとしても断れるという。
当然ながら
僕には面会を
断る理由などない。
職員に導かれて
面会室に向かった。
面会室は一応
フェンスがあるものの
学校のような明るい
雰囲気だと聞いていた。
ドラマで見る
刑務所の面会室とは
明らかに一線を画している。
面会室に入ると
僕の思った通り
そこにいたのは
小沢君と野村君だった。