314/1604
9
それからの
僕の処遇は
松山さんの
推測通りとなった。
児童支援施設で
数ヶ月を過ごしてから
医療少年院へと
僕は送致された。
心身に課題を抱える少年。
犯行の内容から
それに該当すると
僕は判断されたようだ。
医療少年院に入る頃
もう晩秋になっていた。
結果から言うと
僕は医療少年院に
大学進学する時まで
なんと
四年半ほどの
長期間、入所していた。
中2の途中から
高3の終わりまで
院内で青春時代を
過ごすことになった。
囲われの身は
さぞ苦しかったし
ツラかっただろう?
と
思う人がいるかもしれない。
僕も入所前は
ある程度の苦労は
覚悟していたんだ。
しかし
その環境は
僕にとっては
天国であった。
それまでの
自分の13年強の
悲惨な人生に比べたら
天と地ほどの差があった。