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つまりは
この警察署の
警察官の間での
情報の共有はされてないんだ。
そのせいで
君!
警察に嘘をついたり
からかったりすると
学校に報告するぞ!
悪質なイタズラは
私たちも許さないぞ!
とか
僕は高圧的に
問い詰められもした。
警察官から見て
どこからどう見ても
僕が事件の加害者には
見えなかったようだ。
それも理解できる。
僕の見かけは
おとなしそうな
普通の中学生である。
なにしろ
鋭い松山さんでも
2週間も一緒にいながら
僕が昨夜
打ち明けた時には
最初は全く
信じなかったほどだ。
そう考えると
初対面の警察官が
全く信じないのも
不思議ではない。
おそらく
警察官ならば
これまでに何度も
傷害事件とかの
加害者の少年少女を
見てきているだろう。
その人たちと
きっと僕の印象が
かけ離れているんだ。




