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すると
高坂くん!
と
松山さんが
僕に駆け寄ってきた。
そして
僕の体を両手で
抱え込んできて
ハグとなったんだ。
僕の方こそ
本当にありがとう!
子供の頃からの夢だった
弟との旅が実現したようで
この二週間、楽しかったよ!
これまでの
自分の人生の中で
最高の思い出になった。
きっと
この旅のことは
僕は一生、忘れない。
と
松山さんは
涙声で言ってくれた。
大丈夫!
大丈夫!
きっと
高坂くんなら
きっと将来は社会に
貢献できる人になれる!
と
松山さんは
僕に昨夜から
何度も言っている
言葉を繰り返す。
自分は昔から
人を見る目だけあると
松山さんは言っている。
その目を
僕は信じたいし
これからも信じて
頑張るべきだろう。
松山さんと
最後の別れで
固い握手をした。
そして
僕は警察署に
向かって歩き始める。




