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朝食を終えて
フロントに行き
チェックアウトした。
ここは
千歳市の中でも
有名な高級ホテルだ。
2人で宿泊料金は
10万以上だった。
残金は20万弱。
半分くらいずつ
2人で持っている。
しかし
お金は、もう
僕には必要ない。
1万円ほど
財布に残して
残りの金は全て
松山さんに渡す。
せめてもの
松山さんへの
御礼のつもりだった。
あえて
少し残したのは
全て使い切ったと
警察に伝えるためだ。
そうしないと
警察の事情聴取で
残金があることがわかり
松山さんが
持っている金を
押収されるかもしれない。
松山さんは
貧乏旅行中であり
京都の下宿めだ
帰れなくなるかもしれない。
そもそも
僕と出会わなければ
フェリーで北海道には
松山さんは来なかった。
そんなことを
松山さんに話して
僕は残金を渡した。




