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さらには
犯行計画を
考え始めた時には
計画を完遂したら
すぐ自殺しようと
思っていたこと。
しかし
その考えは
今は変わったこと。
そして
東京に行ったら
自分で警察に行くと
もう決めていること。
そんなことも
包み隠さずに
松山さんに話した。
ふと気づくと
いつしか僕の目から
涙が溢れ落ちている。
松山さんは
僕の長い話が終わるまで
無言で聞いていてくれた。
僕が話の最後に
だから
来年の夏には
松山さんと旅行に
行けないんです!
残念だけど
友達にもなれません!
と
僕は涙声で伝えた。
すると
何を言ってるんだ。
2人で旅行なんて
この先、いつでも
行けるじゃないか。
来年は無理でも
5年後、10年後だって
僕は、かまわないんだ。
僕は高坂くんと
また旅行がしたいんだ!
と
松山さんが
身を乗り出して
僕の手を握ってきた。