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その推測に
驚いてしまい
僕は引き続き
言葉が出てこない。
やはり
松山さんは
鋭い人なんだな!
と
僕は再認識した。
松山さんが言う
イジメられてたのは
あたっているからだ。
とはいえ
松山さんの
口振りからすると
僕がイジメを
受け続けていると
思っているようだった。
つまりは
僕が報復をして
逃げてきたとは
全く思っていない。
当然ながら
僕が話題の
少年事件の加害者が
全く思っていないはず。
松山さんは黙って
僕の言葉を待っている。
こうなったら
もう仕方ないな!
と
僕は観念して
全てを話すことにした。
というか
松山さんから今
イジメの推測が出る前から
僕は明後日に東京で
別れる前に話したいと
タイミングを考えていたんだ。
まさに今
そのタイミングが
訪れたということだ。