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松山さんに打ち明けて、保護される1
その夜は
北海道で最後の
宿泊ということで
かなりの
グレードのホテルに
泊まることした。
お金を残しても
意味ないからだ。
部屋には
専用の露天風呂も
設備されている。
さっき
露天風呂には
松山さんと入った。
今は部屋に
運ばれた豪華料理を
僕たちは食べている。
これが
北海道での
最後の夜と思うと
名残惜しいなあ!
高坂くんと
一緒に旅を始めて
今夜で13泊目だけど
楽しかったから
あっという間に
終わったように
感じてしまうよ!
と
松山さんは言う。
それは
僕も同じだった。
鬼頭、貴島、間瀬に
イジメられていたのは
ほんの3ヶ月ほどだ。
しかし
地獄の日々ゆえか
僕には一日一日が
すごく長く感じた。
しかし
松山さんと
出会ってから
一日が短く感じる。
もちろん
そう感じるのは
楽しいからだろう。