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どんなに
隠れようとしても
マスコミからは
逃れられないだろう。
なにしろ
フリーである
パパラッチは当然
出版社の記者たちも
自分たち、家族の
生活がかかっている。
人の迷惑なんて
考えてる余裕はない。
取材したい人だけでなく
その家族までも追い回す。
そのために
ノイローゼになる
人たちもいるほどだ。
本来ならば
僕に取材したいはずだが
少年事件なので不可能だ。
さすがに
マスコミだって
法を犯してまでも
僕には接触できない。
となれば
事件の関係者を
取材するしかない。
僕を邪険にした
母と再婚相手の男
校長、進路指導、担任など。
今まさに
こいつらは
地獄の日々を
味わっているはずだ。
そして
おそらく
あのガキ!
よくも
とんでもねえことを
しでかしやがったな!
覚えてろよ!
と
僕を恨んでいるだろう。