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つまりは
自殺したとしても
僕は命以外には
失うものなどないんだ。
そう思うと
僕には、もう
覚悟はできていた。
死ぬつもりなら
なんだってできると
よく言われる。
まさに
今の僕は
そんな感じである。
あとは決行する
タイミングだけである。
僕は幼い頃から
キレるまで長いが
キレてしまったら
とんでもないことをする。
その一例は
小学生の頃だ。
僕に対して
嫌がらせをしてくる
意地悪なクラスメイトがいた。
そいつの
悪行に対しては
僕は我慢していた。
しかし
ある時ついに
我慢の限界を越えた。
その時は
木工の授業中であり
僕の手には彫刻刀が
握られていた。
その彫刻刀で
僕は相手の顔に
襲いかかったんだ。
ちょうど
教師が近くにいて
羽交い締めにされて
事なきをえた。
もしも
止めてもらえなかったから
僕は相手に
大ケガをさせていたはずだ。