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バスが札幌に
到着してからは
観光地を巡り始めた。
明日は引き続き
昼過ぎまでは
札幌観光するので
夜は必然的に
札幌のホテルに
泊まることになった。
松山さんは
安いホテルを
探したようだが
見つからなかったようだ。
今夜は仕方なく
かなり高級といえる
ホテルに泊まることになった。
なるべく
帰る時までに
お金は使い切りたいと
僕は松山さんに伝えた。
今後を考えると
お金を残しても
意味がないからだ。
なので
宿泊費は高くても
かまわないといえる。
僕の持ち金の
100万円というのは
母の再婚相手の
男の夏のボーナスだ。
そいつからは
僕は幼い頃からの
祖父母からの御年玉の
貯金を全て巻き上げられた。
なので
元を正せば
僕のお金と思っているから
男の口座から
下ろした金を
使っていることに
罪悪感は全くない。