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ふと今
思ったことがある。
そんな用心が
咄嗟に思い付いたのは
僕が犯行に動揺してなく
冷静な証拠であるんだ。
さらには
僕の性格は
松山さんが言うように
肝っ玉が据わっているんだ。
というわけで
僕と松山さんは
地元で有名な食堂で
ほっけ料理と
豪華な海鮮丼の
昼食を食べ終えた。
すごく
うまかったよな?
と
松山さんは
僕に同意を求める
ただ
その口調は
確信に満ちている。
なぜなら
あまりの美味しさに
僕は無我夢中で
食べていたからだ。
その様子を見れば
答えは明らかである。
はい!
このまま
死んでもいいと
思えるくらい美味かったです!
と
松山さんに答えた。
すると
死んでもいいとは
オーバーだなあ!
と
松山さんは笑っていた
どうやら
僕には食べ物に
異常なほどの
執着心があるようだ。