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ただ
電話番号は聞かれても
家族に教えるな！
と
言われているとか
適当に理由を付けて
決して教えなかった。
万が一
松山さんが
気をきかせて
息子さんに
お世話になってます！
息子さんは
元気に旅してますよ！
とか
僕の家に電話を
かけたりしたら
厄介なことになるからだ。
警察は、まだ
我が家の歪な
家庭環境を知らないはず。
なので
僕が母親に
電話してくることを
予想しているだろう。
となると
僕の自宅では今
逆探知の用意をして
電話に張り付いている。
もちろん
僕は母親に
電話をつもりないが
逃亡中に
まず頼るのは
実家の親だろう！
と
警察は考えるだろう。
そう思うと
松山さんに
実家の電話番号を
教えてはいけない。
幸いにも
そうか！
わかった！
と
松山さんは
何の疑いもなく
納得してくれた。
