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僕と松山さんは
午前11時になり
予定通り苫小牧港で
フェリーから降りた。
それから
付近を回ってから
正午過ぎになり
食堂に到着した。
人気店だけあり
店内に入るまでに
少し待ち時間はあった。
しかし
僕にとっては
行列も待ち時間も
全く苦にならない。
それは
松山さんとの
会話で退屈しないからだ。
とにかく
松山さんの
知識量や情報量は
驚くほど豊富である。
その博学ぶりは
僕の中学の教師たちを
はるかに上回っている。
何を聞いても
松山さんには
知らないことがなく
丁寧に答えてくれる。
しかも
13歳の僕にも
わかりやすい言葉を
あえて選んでくれている。
松山さんの言葉は
平明達意とかいう
言葉がピッタリだろう。
それに
松山さんとは
気が合うというか
僕と波長が合っている。