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その奴らの
陰湿な窒息責めは
毎日、休憩時間に
僕たちに行なわれた。
なので
帰る時には毎日
もう僕たち3人は
精根尽きた感じだった。
そんな僕たちを
クラスメイトたちは
気の毒そうに見ていた。
できることなら
彼ら彼女たちも
僕たちを助けたかったはずだ。
しかし
自分がイジメの
標的になることを
みんな怖かったんだろう。
その気持ちは
僕にも、よくわかる。
なので
その時も今も
クラスメイトたちを
恨む気持ちは全くない。
もちろん
僕たち3人だって
何も対策を
考えなかったわけではない。
職員室に行き
生活指導の教師などに
何度も助けを求めた。
しかし
どの教師たちも
イジメという言葉には
逃げ腰であった。
クラス全員で
話し合って解決しなさい!
とか
教師は言うばかりで
何も動いてくれなかった。