1852/1883
139
1ヶ月たった。
真由さんは本当に
僕のマンションに
少し前に引っ越してきた。
真由さんの
お母さんは一度
様子を見に来たようだ。
しかし
真由さんの考えで
僕は会わなかった。
というか
お母さんは
僕の存在さえ
知らないはずだ。
まさか
同じマンションに
東大時代の友達がいる。
お母さんは
そんなことは
想像していないだろう。
真由さんの部屋は
僕の一つ下の階にある。
都会なので
他の住民との
交流は全くない。
まさに
隣は何する人ぞだ。
僕も真由さんは
お互いの部屋を
毎日、行き来している。
変な話だが
僕と真由さんには
深い関係は、ない。
寝る時には
お互いの部屋に
戻っているからだ。
もちろん
僕も男だから
そんな願望はある。
しかし
僕は真由さんに
求めたりしない。
僕は真由さんに
嫌われることが
最も嫌なことである。




