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本来ならば
身寄りないのに
どのようにして
大金を得ることができたの?
とか
高校も通わずに
東大に入ってきたのは
過去に何かあったの?
と
真由さんは
聞きたかったはずだ。
しかし
そのような聞き方に
抵抗があったんだろう。
これは
あたかも
直球を予想して
バッターボックスに
立っていたところに
変化球を投げられたみたいだ。
それでも
僕はしっかりと
答えるべきだろう。
真由さんの質問は
どれくらいの資産?
なぜ多額の
資産ありながら
アルバイトをしている?
とりあえず
そのことに答えよう。
ただし
後者の質問に
答える時には
僕は必然的に
自分の過去を詳しく
話す必要があるだろう。
僕は真由さんに
現在においての
概ねの自分の資産額を
正直に話すことにした。
その額を聞いて
真由さんは意外にも
あまり驚かなかった。




