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そう考えると
僕の中に急に
釈然としない
何かが芽生えてきた。
これまで
僕は一度も
桃音さんや尚子さんを
羨んだことはなかった。
彼女たちが
エリートコースを
歩み始めることを
心から祝福できた。
しかし
研修中の晴れやかな
彼女たちを卒業式で見て
入試成績では
ずっと僕より下なのに
エリートコースかよ!
と
嫉妬めいたものを
僕は感じているんだ。
おそらく
僕は心が狭いんだろう。
そんな気持ちから
僕は真由さんには
失礼ながら
真由さんも
僕と同じような
社会不適合者だ!
だから
僕や真由さんには
桃音さんや尚子さんみたいに
エリートコースを歩めない!
でも
生涯年収では
2人の十倍くらい
稼いでやろうよ!
と
言ってやった。
すると
もちろん!
あの2人には
せめて収入だけは
負けたくないから!
と
真由さんは
力を込めて言う。




