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ああ
やっぱりか!
と
2人とも
納得した表情だった。
僕は2人に対する
入学以来の気持ちも
ちゃんと伝えた。
入学当初には
桃音さんや尚子さんとも
内心は異性として
付き合いたかったこと。
端的に言うと
恋人になりたかったことを
僕は正直に打ち明けた。
しかし
今では
そういう気持ちは
真由さんにだけなこと。
さらには
アセクシャルでなく
僕が異性愛者なことは
ずっと前から
真由さんには
知られていること。
そして
真由さんには
2人には内緒にしてと
僕が頼んだこと。
そんなことまで
桃音さんと尚子さんには
僕は全て話したんだ。
2人には幸いに
僕が入学当初には
3人の誰でもいいから
恋人にしたいと
思っていたことを
咎められなかった。
むしろ
そうだったんだ!
言ってくれれば
私も考えたのに!
と
2人とも
笑っていたほどだ。




