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なので
それを聞かれる
覚悟が出来ていた。
というか
かなり前から
聞かれることを
僕は覚悟していたんだ。
すると
その僕の言葉に
彼女たち2人も
覚悟を決めたようだ
間違っていたら
ごめんなさい・・・
と
まず桃音さんが
前置きをしたんだ。
しかし
それから
桃音さんは言葉を
詰まらせている。
やはり
デリケートな事ゆえ
聞きにくいんだろう。
桃音さんは
助けを求めるように
尚子さんを見た。
すると
尚子さんが
もしかしたら
高坂君は真由に
特別な想いを
抱いているのかな?
って
私たち2人は
感じているんだよね!
と
僕の顔を伺った。
ああ
そういう言い方で
聞いてきたのか!
と
僕は少し意外だった。
ただ
この聞き方でも
高坂君って本当は
アセクシャルでないよね?
と
聞いているのと
同じことである。
遠回しというか
間接的な聞き方だ。




