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そのことも
僕は元所長には
報告しておいた。
すると
生活費や学費で
かなり減っていると
思っていたんだろう。
増えていることに
元所長は驚いていた。
石橋を叩いてから
さらに
揺すってから渡るという
僕の慎重すぎるほどの性格。
そんな性格を
元所長は知り尽くしている。
なので
資産運用に関して
元所長は何も言わなかった。
高坂君は決して
リスクを冒さないから
絶対に大丈夫だと
信じているんだろう。
ただ
その支援金の
使い道については
アドバイスがあった。
まず僕が今でも
イジメ対策とかの
NPO団体を設立する
気持ちは変わっていないか?
それを
元所長は
僕に聞いてきた。
もちろん
変わっていないと
僕は所長に答えた。
ただし
ある程度の
人生経験を積んでから。
大学を卒業して
10年ほど働いての
設立を予定していること。




