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その2日後の
1月7日の朝
僕は尚子さんと
東京に戻ることになった。
お世話になりました!
とても楽しかったです!
と
尚子さんの家族に
僕は深々と頭を下げた。
すると
高坂君!
また来てくださいね!
これからも
尚子のことを
よろしくお願いいたします!
と
お母さんが言ってくれた。
僕は本当に
ここで過ごした
時間が楽しかった。
家族のいない
僕にとっては
親戚の家に遊びに
来たような感じだった。
できれば
また泊まりに来たいが
それは無いであろう。
尚子さんと結婚すれば
そういうこともあるだろうが
その可能性は皆無だろう。
ただ
大学卒業してから
この辺りに仕事で
来るようなことがあったら
僕は必ず
ここに手土産を持って
挨拶に行くつもりだ。
お父さんもお母さんも
今は50代半ばであるし
まだ、ご健在であろう。




