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というわけで
僕は尚子さんに
お父さんと
2人だけで話す
機会を作って欲しい!
と
頼むことにした。
すると
もちろんいいよ!
お父さんも
高坂君と話したいと
思っているようだからさ!
と
尚子さんは
快く了承してくれた。
僕は一応
尚子さんには
2人で話したら
僕が彼氏でないことや
苦学生でもないことが
バレてしまうかもしれないよ!
僕は元々
嘘付くのは下手だし!
と
正直に打ち明けた。
いいよ!
そうなったら
そうなったで
高坂君に任せるよ!
と
尚子さんは
笑顔で言ってくれた。
もしかしたら?
と
あることを
僕は考えていた。
始めから
尚子さんは
お父さんと僕を
会話させかったのでは?
その理由は
尚子さん自身が
僕のことを完全に
把握していないからだ。
ありがたいことに
尚子さんにとって
僕は親しい友人だろう。




