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もちろん

僕が尚子さんの

実家に泊まりにいく

理由は心遣いである。


身寄りのいない

僕が一人ぼっちで

マンションで年末年始を

過ごさせないようにするため。


ただ

尚子さんの実家に

僕が行くことで


娘に彼氏が

ちゃんと出来て

家族が安心してくれる。


さらには

娘の異性関係の

両親の不安を無くし

尚子さんも嬉しい。


僕が尚子さんの

彼氏を演じることで

そんなプラスもあるんだ。


ただ・・・


僕は嘘を付くのは

あまり上手ではない。


なので

もしお父さんに


君は本当に

尚子の恋人なのか?

確認されたら


いいえ!


本当は違います!

白状してしまいそうだ。



それに誰かを

騙すというのも

気が引けてしまう。


それでも

尚子さんの

頼みとなれば

僕は断れない。


なので

年末年始には

尚子さんの実家で

恋人を装うつもりだ。

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