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そのおかげで
僕が一人ぼっちなのは
元旦だけとなった。
いや!
元旦も午後に
お節料理持参で
僕のマンションに
真由さんが来てくれた。
おそらく
彼女たち3人は
帰るべき実家のない
僕に同情しているんだ。
なので
高坂君には
一人ぼっちの
年末年始を過ごさせないように!
と
桃音さんと尚子さんは
帰省時期を相談したんだろう。
元旦だけは
2人とも家族と
一緒に過ごしたい。
なので
その一日だけは
穴が空いてしまうから
真由さんに頼んだんだ。
そのような
彼女たちの心遣いは
僕は、とても嬉しかった。
ただ
ゆっくり年末年始を
家族と過ごせなくて
僕は心苦しかった。
というわけで
今年の年末年始は
桃音さんと尚子さんに
ゆっくりと
家族と長い日数を
過ごして欲しい。
そのするには
僕が誰かの実家で
過ごさせてもらえばいい。