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しかし
そう答えれば
今の時点では嘘になる。
僕は真由さんには
友情以上のものを
期待しているからだ。
松山さんには
嘘を言いたくなかった。
なので
真由さんという
金髪の女の子と
付き合いたいこと。
真由さんには
東大入試の時から
ずっと憧れていること。
それでも
入学当初は友達として
ずっと接していこうと
僕は決めていたこと。
しかし
最近になって
真由さんに特別な思いを
感じるようになってきたこと。
そんなことを
僕は松山さんに
包み隠さずに話した。
僕か真由さんに
思いを寄せることが
松山さんも何となく
理解できるようだ。
もちろん
松山さんは
真由さんと直接
話したことはない。
ただ
壇上からでも
真由さんの雰囲気を
感じ取れたという。
普通の東大の
可愛い女の子とは
どこか違うなと
松山さんは思ったようだ。