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その上で
中学生一人で
ホテルに入ろうとすれば
家出少年とか
色々と詮索されるのが
自分は嫌なこと。
なので
兄弟とか言って
一緒に泊まって欲しいと
僕は彼に頼んだ。
すると
彼は少しだけ
何やら考えていた。
それは
僕と一緒が
嫌なのでない。
むしろ
この先も僕と
行動を共にしたいはず。
旅行費用を
7歳も年下の
僕に出してもらうのに
彼は抵抗あったんだろう。
なんとか
お願いします!
と
僕は再び頼んでみる。
すると
彼は何か
思い付いたように
じゃあ!
こうしよう!
今回の旅は
申し訳ないが
君に負担してもらう!
でも次は
僕が負担するから!
と
僕に提案してきた。
僕には次は、ない。
しかし
そう決めることで
彼は遠慮しなくていい。
なので
そうですね!
じゃあ
また一緒に旅行しましょう!
と
彼の言葉を
僕は受け入れた。