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学校では
優等生だろ?
とも
彼に聞かれた。
僕は正直に
いいえ!
学校の成績は
中の上くらいで
優等生ではありません!
と
彼に答える。
正確に言うと
中の上だったのは
中一の終わりまでだ。
中二になってから
奴ら3人のイジメで
中の下に落ちてしまった。
しかし
学業成績なんて
僕には関係ないし
全く気にしていない。
小学生の頃から
母の再婚相手の男に
中学を卒業したら
すぐに働いて稼ぎ
家に金を入れろよ!
と
僕は言われていた。
それゆえ
僕は中学入学時から
高校進学を諦めている。
すると
君は地頭が
良さそうだし
真面目に勉強すれば
きっといい高校に入れるよ!
と
彼が励ましてくれた。
その時
初対面の彼に
自分の家庭環境を
話したい衝動を覚えた。
しかし
それを話したら
勢いとか流れで
全て話してしまいそうだ。