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思った通り
美味しそうな菓子だね!
君も一人旅の途中かい?
と
男は話し掛けてきた。
この時
僕は一瞬だけ
男を無視して
席を移動しようかと思った。
車内は空いていて
空席は、いっぱいある。
その男と
関わりたくないのは
今の自分の状況は
全く関係なかった。
その時の
男の風貌に
抵抗あったからだ。
顔は無精髭で
覆われていたし
着ている服も汚れて
全身が不潔であった。
あたかも
東南アジアの
安宿を泊まり歩く
バックパッカーのようだ。
おそらく
何日も風呂に
入っていないんだろう。
気のせいか
男の臭い体臭が
こちらまで漂ってくる。
さらに
失礼ながら
言わせてもらうと
男の不潔な頭には
シラミとかいるのでは?
何日も入浴してない
体には南京虫というか
トコジラミが付いているのでは?
と
僕は本気で思えてくる。