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この時
僕は自分の
人懐っこい言われる
顔を恨んでしまった。
僕は決して
美少年ではない。
しかし
幼い頃から
人懐っこい顔をしてると
言われ続けてきた。
それゆえ
僕は元来
人見知りであるものの
一度でも話すと
その誰とでも
仲良くなることが多かった。
ありだかいことに
知り合った相手を
自然と味方にしてしまう
雰囲気があるという。
おそらく
僕の地顔は
口角が上がっていて
いつも笑みを
浮かべているように
見えるからだろう。
ただ
中学入学当初
知り合いが一人もおらず
僕は暗い顔をしていた。
それが災いして
僕は、なかなか
友だちができなかった。
そのような
僕と初めて
友だちになってくれたのは
小沢君と野村君であった。
後で聞くと
小沢君も野村君も
僕の笑顔に惹かれて
この子と
友だちになりたい!
と
思ってくれたという。