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理由は自分でも
よくわからない。
もう今の僕は
世捨て人のように
なっているものの
もしかしたら
心のどこかに
まだ生きることへの
執着心があるのかもしれない。
ただ死ぬことは
僕は怖れていない。
もしも
僕が生き続けたとしても
この先の人生は
悲惨なものになるはず。
それならば
人生を終えた方が
自分も楽であろうと
僕は今も思っている。
そういう考えだから
鬼頭、貴島、間瀬を
僕は殺そうとしなかった。
僕は奴ら3人に
今後も生きながら
反省、後悔させたかった。
とにかく
今の時点の僕は
今後は成り行きに
任せるつもりである。
というか
事前に計画したことは
もう終わっているんだ。
僕の計画は
犯行後に遠方に
飛ぶということまで。
その後のことは
成り行きに任せるのは
考え方によれば
それも計画通りとなる。