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どうやら
スタンガンの衝撃より
数倍の激痛のようだ。
首が千切れる!
腰が砕けてしまう!
とか
奴らは叫び続ける。
しかし
僕は容赦しない。
もう僕には死ぬ覚悟は
とっくにできているので
何も怖いものはないからだ。
これは
小沢君の分だ!
これは
野村君の分だ!
と
僕は、つるはしを
振り下ろし続ける。
しばらくすると
貴島の悲鳴だけは
聞こえないことに
僕は気づくことになる。
ヤバい!
こいつらへの
憎しみでカッとなり
ついヤりすぎたようだ!
と
僕はハッと我に返った。
出血多量での
死を避けるために
頸椎と脊髄だけを
破壊するつもりだった。
しかし
つるはしを
振り下ろしている時に
小沢君と野村君の
顔が思い浮かんできて
こいつらへの憎しみが
また沸き上がってきたんだ。
そのために
僕は冷静さを失い
やり過ぎてしまった。