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すると
ぎゃあああ!
ひぃいいい!
うわあああ!
と
奴ら3人の
悲鳴が響き渡る。
そして
奴らの体は
またピクリと
動かなくなっていた。
ただ目は
よく見えてきたようだ。
となれば
僕も大丈夫だろう。
そう思って
僕は顔から
ゴーグルを外して
大きなマスクも取った。
思った通り
もう辺りから
ガスは無くなって
僕は平気だった。
顔を解放したのは
奴らの苦しむ表情が
よく見えるから。
さらには
自分の満面の笑みを
奴らに見せてやるためだ。
おそらく
今の僕の顔は
嬉しそうに見えるはず。
奴らは恐怖に
おののいた表情で
地面に仰向けになり
今まさに
つるはしを手にした
僕を見上げている。
スタンガンにより
体は麻痺してしまい
全く動かないようだが
話すのに支障ないようだ。
3人は何と
情けないことに
命乞いを始めたんだ。