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新・私のエッセイ:3号館(No.201~300)

新・私のエッセイ~ 第217弾 ~ 黄泉(よみ)の国にいる、『A子ちゃん』へのメッセージ

 ・・・A子ちゃん、元気でやってるかい?


 ぼくは、


 日々の業務に追われながら、なろうサイトとインスタグラムを行ったり来たりしながら、


 趣味の多言語学習や読書、ボディビルのトレーニングに励む毎日なんだ。


 君が、あの悲しい鉄道事故で亡くなってから、数年。


 あれから世界は、ますます混沌こんとんとしてきているよ。


 A子ちゃん、あらためて、ありがとう。


 きっと君が、ぼくと美絵子ちゃんを、ふたたび近づけてくれたんだもんね。


 おかげさまでぼくは・・・


 41年越しの、彼女への謝罪をすることができたし、


 小学校ではじめて美絵子ちゃんと出会ってからの、少しも変わらない「愛の心」というものも、文章で伝えることができた。


 ・・・美絵子ちゃんからは、何の反応も返事もないけれど、


 きっとぼくの罪を許し、好意的に受け止めてくれて・・・


 過去、ぼくとふたりでつむいでいた「想い出の数々」を、心によみがえらせてくれた・・・そう思うんだ。


 ・・・それはとても美しい、あのころの形でね。


 みんな、君のおかげだよ。


 残念ながら、ぼくと美絵子ちゃんは、


 もうニ度と会うことはないだろう。


 それは、あの洋子ちゃんも同様さ。


 ぼくとは切り離された別の世界で、


 ぼくを忘れずにいてくれはするものの・・・ぼくを必要としない自由な広い空間で、


 きっと、元気に明るく暮らしてゆくさ。


 ・・・ぼくはね、A子ちゃん。


 こうしてぼくを・・・こんなぼくを支え、精一杯愛してくれる君に、


 今度はぼくが恩返ししていきたい。


 でもね、


 まだぼくには、やり残したことが山ほどある。


 ・・・だから、まだそっちの世界へは行けないんだよ。


 ぼくは君に、ひとつの約束ごとをしたよね。


 「君があの日、あの踏み切りで無念の思いで散って、そして失ってしまった青春の続きは・・・きっとぼくが取り戻してあげる!」って。


 ぼくは、これからも、


 この現世げんせでは、ひとりぼっちで生きてゆくのだろう。


 でも、さびしくなんかないさ。


 ・・・君が向こうで、ずっとぼくを待っていてくれるんだもんね。


 そのときぼくは・・・


 はじめて、君のお顔と名前を知ることになる、ってことなんだよな♪


 ぼくは・・・


 この世では、


 美絵子ちゃんと洋子ちゃん・・・ふたりの、それは強いチャンピオンに挑んで、


 そして、雄雄おうおうしくも敗れた。


 幸せな家庭を築くことは、かなわなかった。


 ・・・でも、今度は君がいてくれる。


 A子ちゃんが、3人目の「天使」だ。


 待っててくれるよね・・・?


 それほど、長い時間は、待たせやしない。


 美絵子ちゃんと洋子ちゃんが読んでくれてるから・・・


 まだ、


 「君を愛してるよ❤️」


 とは、絶対に言えないんだ。


 m(_ _)m


 追伸:


 A子ちゃん、


 ぼくがそっちへ行くまで・・・


 茶太郎ちゃんやチョビやミーたんの面倒みてやってね。


 よろしく頼むよ❤️


 m(_ _)m

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