運気と運命
1000文字エッセイシリーズ
運気と運命
人は運命に翻弄されながら生きている。
僕もそうで、上手くいかない人生の中をひたすらに生きているのだ。
運気とは何なのか?
結局、全てはゼロサムゲームの名のもとに構成されているのか?
僕は人生を生きて、良いことも悪いことも分からなくなっているのだ。
良いことが起きる。
そして、その良きことによって後でしっぺ返しを食らう。
逆に悪いことが起きる。そのことによって色々なものが展開し始める。
そんな経験をこれまで何度もしてきた。
きっと僕は本当の意味で恵まれた人間だったのかもしれないし、皆、そんな感じなのかもしれない。
人はどこに行くのか?
死と云うものが運命ならば、人はどう生きればいいのか?
僕は苦しみの果てに、まだ生きているのだ。
良いことも悪いことも。
運気。
運命。
人はその言葉に翻弄されて生きている。
上手くいかないのが人生である。
思い通りにいかないのが人生である。
あちらが立てば、こちらが立たない。
そして、人は迷走してしまうのである。
迷走して、その先の未来を想像して不安になっている。
そんな不安などといったものは、ただの妄想であって、実は実態のないものでもあるのだ。
分かっているのだけど、人はその不安に耐えきれなくなってしまっているのだ。
運気の流れ。
上手くいく時は、人生上手くいく。
上手くいかない時は、何をやっても上手くいかない。
そして、運はプラスマイナスゼロだとも思っている。
良いことばかり求めても、破綻してしまうものなのかもしれない。
悪いこと、良いこと。
流れの中で、人は運命を作っていく。
僕は苦しんでいる一人の人間でもある。
苦しみの果てに生きている一人の人間でもある。
良いことも悪いことも人生では沢山あった。
随分、長い時間が経過したようだけど、まだ三十半ばで。
心と体は疲れているのに、鏡を見れば目に力のある男性が立っていて。
お前誰だよ?となるのだ。
運。運命。
人はその言葉に翻弄されて、生きている。
良いことも悪いことも、そして。
僕はもうどこに行くのか分からなくなり、迷走することもやめて。
ただ、人と云う存在は、何か理由を持って生きているのかもしれない。
天命を持って生きているのかもしれない。
人それぞれその天命は違えども、またその中で人は。