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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

忘れなほらー

レッドキャップ

作者: 忘れな草

 むかしむかしマインというとてもかわいらしい女の子が住んでいました。

 マインのお母さんは森に住むおばあちゃんが病気なので家まで食べ物を届けてあげてと頼まれたのでした。 マインは普段はおとなしい女の子だったのですが、 いつもは猫かぶりで好奇心旺盛な女の子だったのでした。


 マインはお気に入りの花柄の頭巾をかぶって森の中のおばあちゃんの家を目指しました。  持っている荷物を確認すると、パンと葡萄酒だけだったのでおばあちゃんがかわいそうだと思い、森の中に大鉈を持って狩りにいったのでした。 狩りの途中でオオカミと遭遇したので大鉈で切り裂いて解体していると、猟師のおじさんが現れて

「ここは禁猟区だぞ、誰に断ってオオカミを狩ったのだ? 出すものを出さないと領主様に言いつけるぞ」猟師のおじさんはマインの容姿を見て恐喝を始めたのでした。

 しかし、マインちゃんは猟師のおじさんを逆に大鉈で切り裂いてしまい鮮血で頭巾や服が赤く染まってしまったのでした。

「あーあ。 この頭巾は気に入っていたのに……。 参っちゃうわこのおじさん」

 マインは証拠隠滅におじさんを埋めてオオカミの肉を解体して、おばあちゃんの家に向かったのでした。 


 マインはおばあちゃんの家にたどり着いてドアをノックすると。

「誰じゃ?」と老婆の声が聞こえ

「マインよおばあちゃん開けて」と答えると

ドアが開き、マインの風貌を見て、おばあちゃんは

「ああ、 マインよどうしておまえは大鉈を持っているんじゃ? それにどうして服が血に染まっておるのじゃ?」

 おばあちゃんに質問されて

「おばあちゃんこれは返り血だから大丈夫よ。 大鉈はオオカミを狩るために持ってきたのよ。 今日はオオカミ鍋をごちそうするわ」マインちゃんは笑顔でおばあちゃんに答えるものの、 マインちゃんのその答えにおばあちゃんは恐怖を覚えてしまったのでした。 おばあちゃんはオオカミ鍋を食べて元気になったものの、マインちゃんをたいそう怖がってしまいおばあちゃんとは疎遠になってしまったのでした。


 森の中で血に染まった頭巾をかぶっていることからいつしかマインちゃんは『赤ずきん』と呼ばれるようになったのでした。


 おしまい

追伸:主人公のマインはカーマインの略から命名しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 赤ずきんをホラー風に書かれていて面白かったです。 赤いのは、そういう事だったんですね。 だから赤ずきんと呼ばれるようになったんですね。
2021/12/08 22:57 退会済み
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