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QRレンタルチーム②

 加納さんの家でうっかりうかつな発言をしてしまい何でも言うことを聞くという約束をしてしまいあとで何をやらさえるのか分かったのものじゃないと絶望していると、


「何遠い目をしてるの? 早く今日の本題を始めるよ」


 少しの間ボーッとしてしまっていたのだが、すぐに引き戻された。


「そ、そうだ。なんでわざわざ家まで呼ばれたのさ」


「わたしと君のことなんだからポケモンのことのに決まってるじゃない」


「たしかに。でもまだ買ってから少ししか経ってないけどなんかあるの?ストーリーがクリアできないと

か?」


 僕が加納さんと一緒に買いに行ったのは一週間ちょっと前の話で、ストーリーが終わるとはとても思えない。


「ううん。ストーリーは終わったけど」


「え、ほんとに?」


 加納さんは首を振って否定したので僕は声を上げて驚いてしまった。

 今作は前作と比べてかなりストーリーが長く難しかったはずだ。僕は簡単にクリアできると踏んでレベル上げもせず、ストーリーを進めていたら何回も負けてなかなか時間がかかった。

 学校以外の時間ポケモンだけしかしてない僕でもこんなに短く終わらせられていないと思う。事実だったら加納さんどれくらい時間使ったんだろう。


「前ポケモン買いに行った時に言ってたポケモンの対戦実況っていうのも見たよ。一番有名っぽい人のを見たけど面白かった!」


「は、早いね…でもそれだったら話が早い。対戦のルールとかはわかってきたでしょ?」


 ポケモン実況を見ることがポケモン対戦はどんな風に進むのかをわかって一番理解しやすいだろうと思って以前勧めておいたのだ。僕も今でもたまに無料動画サイトに上がっているのを結構見たりしている。

 これで加納さんはポケモン対戦の大まかな流れがわかっているということになったおかげで説明がしやすくなった。


「うーん……まあまあかな。それで質問なんだけど、何から始めたらいいかな? やっぱり厳選? ってやつをすればいいの?」


「うーん。どうするのがいいんだろう」


 初心者がレートを始める上で一番の問題が何から始めるか悩むと思う。なぜなら他のゲームと違って育成等でとてつもなく時間を使う。その育成段階で飽きてしまったら何の意味もない。


(まだ育成もしてない状態ならアレを進めるべきかもな)


 そう決めるとポケットに入れていたスマートフォンを取り出す。えっと、グーグル先生は…。


「何見てるの?」


 気がつくと加納さんが耳元のめっちゃ近い位置にいてしかもスマホを覗きかけている。

 これは本当にまずい。まず距離近すぎる。

 それにオタクのスマホを覗くのは本当にまずい。ブックマークやアイコン。壁紙まで黒歴史の塊だ。


「ちょっ、スマホを覗くのはちょっと…」


「あっごめん。一人で見てたから気になっちゃって」


 たしかに二人きりの状況で無言になり突然スマートフォンをいじりだしたのはまずかったかもしれない。コミュ障すぎて話しながら調べるという発想が出てこなかった。


「それで何調べてたのかな?」


「これみて」


 僕はそう言いながら目的のページを開いた状態でのスマートフォンを渡す。


「なにこれ」


「これはPGLっていうポケモンの公式ホームページのうちの一つなんだけど、ここではアカウント作ってロ

グインすることでQRレンタルチームが使えるんだ」


「QRレンタルチーム?」


「そう。訳してQRっていうんだけどこのQR機能を使えば他人のパーティを借りることができる。つまりこの前説明した厳選をしなくてもレートで戦うことができるんだ!」


「え、じゃあ今すぐ対戦出来たりできるってこと?」


 そういうことである。さすが加納さん。毎回テスト上位に入るほどの実力を持つだけある。理解が早い。

 この機能を使えば、ある程度の制約はあるがレーティングバトル上位に行ったりするパーティーなどと全く同じものを育成なしで使うことができるのだ。

 ガチ勢は二つのカセットでレートを上げたりするのだがそういう時にも重宝したりする。いくつかの欠点はあるが7世代から追加された神機能である。


「そうそう。じゃあさっそくやってみる?」


「やる!」


 加納さんは嬉しそうに頷く。

 初心者にこの機能を僕が進めた理由が初めにレーティングバトルの楽しさを知ってもらいたいからだ。

 やはりポケモンをするときに一番楽しいのがバトルする時なのだが、全く楽しみも知らないまま長く辛い厳選をするのは無理がある。楽しさは先に知っておくべきだと思ったのだ。


「えっと、まずは登録するからDSかしてくれない?」


「うん!」


 僕は加納さんのDSを受け取り、ポケモンのソフトを起動させ、PGLにそのソフトの情報を打ち込むように加納さんに指示しアカウントを作ってもらう。


「よし。これで大体準備できたね」


「いよいよ潜っていいの?」


「うん。でもまずは登録するパーティを決めないといけないんだけど…。何か使いたいポケモンとかい

る?」


「じゃあね。使えるやつで一番強いやつがいいかな」


「強いやつね……これだと思う」


 と言いながら自分のスマホを操作し、とあるQRレンタルチームのページを開き加納さんに見せる。


「まきびしゲコミミマンダ?」


 といい加納さんは首をひねる。

 まきびしゲコミミマンダとはウルトラサンムーンで一位を取ったこともある有名なパーティである。このパーティはゲッコウガ、ミミッキュ、ボーマンダ、カプ・コケコ、メタグロス、ジャラランガのパーティである。今のポケモン環境でトップメタに君臨するゲッコウガミミッキュボーマンダを組み合わせパーティとしてまとめられている。

 とにかく強い構築だ。


「最近一位を取っててQRレンタルパーティーってたぶんこれだと思うんだけど」


「ふーん、強いの?」


「うん。めちゃくちゃ強いよ」


「じゃあ初めはこれでいいや」


「えっとじゃあこれをDSのカメラ機能で撮って……と」


 そういいながら準備を進めていき、対戦開始ボタンを押し、DSを加納さんに渡す。


「はい、今対戦相手探してるからね」


「えっえっもうはじまるの?」


「うん」


 DSを受け取った加納さんは珍しく焦っている。そんな加納さんを見るのが初めてで僕はちょっと楽しくなってきたのでニヤニヤして頷く。


「ちょっ、早いよ。もうちょっと心の準備させて」


「まあやってみればわかると思うよ。僕もアドバイスするし」


「ほんと? 嘘言ったら怒るからね?」


「大丈夫だって……お、対戦相手見つかってるよ」


「え、えー!?」


 そう焦っている加納さんを横目に見ながら加納さんが持っているDSを覗き込み対戦相手のパーティを確

かめる。


 加納さん

 ゲッコウガ、ミミッキュ、ボーマンダ、カプ・コケコ、メタグロス、ジャラランガ

 相手

 カバルドン、リザードン、カプ・テテフ、キノガッサ、ミミッキュ、メタグロス

 こういう場面になっている。ここから一分三十秒間で六匹中三匹を選び対戦に入っていく。

 ポケモンバトルにおいてこの3匹の選出はどちらが有利かを決める重要な要素だ。たった1分半の間で対戦の展開を予想し、相手が何をしてくるかパーティーを見て判断し自分がどうやって勝ちを狙うかを決める。ポケモン対戦で一番難しく重要な要素といえるだろう。


「ね、ねえこれどうすればいいの?」


「六匹のうち三匹選べばいいだけだけど、動画見たらわからなかった?」


「そ、それはわかるけど何を選べばいいのかわからないの!」


  この選出が本当に難しい。僕がこの選出がまともにできるようになったのは数百戦以上こなしてからだ。わからなくても当たり前だろう。


「えーっとね…」


 そう言いながら僕は真剣に考え始める。

 相手のパーティはカバリザテテフ。

 カバルドン、リザードン、カプ・テテフの3体を軸としてこの並びの多くはリザードンYに進化することが多く。リザードンYの苦手な電気技や物理岩技をカバルドンで受けることができる。さらにカプ・テテフがこの二体の弱点を保管してくれる。その強さは証明済みで多くの人が結果を残している現環境トップの構築の軸を真似したものだろう。

 これだったらなんとかなりそうだ。


「……僕だったらメタグロス、ゲッコウガ、ミミッキュって出すかな」


「い、言ったからね。せっかくの初戦もし負けたら君のせいだから」


「だ、大丈夫だと思うけど…」


 この選出には割と自信がある。まあパーティが強いのだが。


「こうだよね?」


 そういいながら加納さんは恐る恐る僕が言った通りメタグロス、ゲッコウガ、ミミッキュの順番で選択し決定ボタンを押す。

 すると、相手もほぼ同時に選択を終えたのか選出画面がおわり、いよいよポケモンバトルの開始である。


「相手の初手は……カプ・テテフか」


 加納さん

 メタグロス

 相手

 カプ・テテフ

 の場面ができている。カプ・テテフはエスパー・フェアリータイプ、メタグロスは鋼・エスパータイプでエスパータイプとフェアリータイプともにメタグロスに対して半減以下で受けられてしまい、メタグロスはカプ・テテフに対してメタグロスのアイアンヘッドというタイプ一致である鋼タイプの技で効果抜群をとることができ、ポケモンとそのポケモンが使う技のタイプが同じであると1.5倍になる。つまりアイアンヘッドを三倍のダメージでカプ・テテフに与えることができる。

 どうやってもメタグロス有利な対面である。


「有利な対面だから普通にアイアンヘッド打てばいいと思うよ」


「えっと……アイアンヘッドっと。へー、効果抜群ってレート対戦でも出るんだね」


「まあね。僕が初心者の時にもめっちゃ助けられたよ」


 小学生くらいで辞めてしまった昔の世代にはわからないかもしれない。最近では技を選ぶ場面にタイプ相性が表示されるようになったのだ。僕もレート対戦始めたばかりの時はよく助けられたものだ。


「え、全然ダメ―ジはいんないじゃん。こうかいまひとつじゃないよね?」


 僕が少し目を離していると、そう加納さんが呟いている。

 僕はまたDSを覗き込むと相手がカバルドンに交代してきて、

 相手

 カバルドン

 加納さん

 メタグロス

 という対面ができた。その結果メタグロスのアイアンヘッドはカバルドンに当たったのだが、カバルドンは物理技の耐久がめちゃくちゃ高く、三割くらいのダメージしか入っていない。こうかいまひとつで攻撃を半減したみえてしまったのだろう。


「カバルドンめっちゃ硬いからね」


「ねえこれってもしかしてやばいの? こんなに入らないんじゃメタグロス何にもできずに削られていきそうなんだけど…」


「大丈夫大丈夫。くさむすび押せばいいよ。効果抜群って書いてあるでしょ。多分倒せると思うよ」


「これでいいんだよね?」


「カバルドンって物理耐久が高いポケモンなんだけど、アイアンヘッドは物理技で、くさむすびは特殊技なんだ。だから倒せると思うよ」


 メタグロスはかたいつめという特性を持ち接触技が1.3倍になる。接触する技はほとんどが物理技で物理技しか覚えていないことが多いのだがくさむすびは特殊技で唯一といっていい接触技なのである。

 基本的にメタグロスに対してカバルドンに交換することは可能なのだがくさむすびを覚えていれば話は違ってくる。

 つまりくさむすびという技を覚えさせているメタグロスは非常に少なくあまり警戒されることはないためカバルドンを誘い殺せることが可能になるのである。

「ほ、ほんとに倒せた。えっと出てきたのはリザードンだって」

 DSをのぞき込むと相手はカバルドンが倒れた後に、リザードンを繰り出してきて

 相手

 リザードン

 加納さん

 メガメタグロス

 という対面になっている。



「メタグロスとリザードンどっちが有利かわかる?」


「うーん……さすがにメタグロス倒せると思ってリザードン出てきてるんじゃないの?このままだったら余裕で勝っちゃうし」


「そう炎タイプのリザードンと鋼タイプのメタグロスじゃ基本的にはリザードンが有利。リザードンは素早さを挙げながら攻撃することができるニトロチャージって技を持ってることが多くて、しかもリザードンを重い選出しちゃったからこのままじゃここから試合を巻き返されかねない」


「え、どうするのこれ? このままじゃ負けるの? 一体簡単に倒せたのに?」


「まあそんなときのためにがんせきふうじっていう岩タイプの技があるんだ。多分勝ちだと思うけど」


「え、これで終わり?」


「このパーティのリザードンは大体Yだから、岩技は四倍弱点。よほど耐久に努力値を振ってない限り耐え

ないと思うしそんだけ削れれば勝てると思うよ」


 リザードンだけの特権なのだが、同じリザードンでもメガ進化後でもXとYにわかれておりタイプが変わってくる。タイプもXとYで違うからそれを見分けて行動するしかない。それができるようになるまでやりこむ必要があるのだがこれは上級者向けかもしれない。


「ほんとに?」


 加納さんはそう言いながら首をひねる。ここまですんなりいくと僕も怖くなるが…。


「多分大丈夫だと思うけど…」


 そう言っていると画面が動き、メタグロスのがんせきふうじがリザードンに命中しHPが全損する。どう

やら相手のリザードンは耐久に振ってなかったらしい。


「ほんとに倒せた!」


「よかった…」


  これでもう絶対勝ちだ。加納さんの初戦を勝利で飾れることができてほんとに良かった。


「これって残りカプ・テテフだけだよね?」


「さすがに勝ちだね。相手はさすがに降参かな」


「ほんとだ。降参が選ばれましただって!こんなに簡単に勝てるんだね!」


「これはまあ使ってるパーティが強かったかな」


「ん? メタグロスがただただ強いだけのように見えたけど。パーティが強いとかあるの?」


「いや、まあメタグロスが無双してただけなんだけど。相手のパーティがカバリザテテフっていうかなり有名な構築だったからそれを想定した技構成になってるんだ。でもこの技構成のメタグロスはほかのパーティに対してあんまり強くないって言われてるんだ。もちろんレート対戦にいるのはカバリザテテフだけじゃないのはわかるよね?」


「たしかにそうだね。ポケモンの実況動画見てた時も同じ構築は見たことなかったかも」


「そうだよね。このパーティは一位をとったパーティなんだけど、レート対戦でで上位に行くにはには様々なパーティに安定して勝たないといけない。でもこのパーティーにはあんまりほかのパーティは倒せないけど、カバリザテテフだけは倒せるっていう技構成のメタグロスを採用して6匹中1匹をカバリザテテフを倒す専用の枠にしてる。つまりほかの5体で様々なレート対戦にいるパーティほとんどを倒してるってことになるんだ」


「だからパーティが強いって言えるっていうんだね。なるほどね」


「まあ相性がいいパーティではあったんだろうけどね」


「じゃあ、次の対戦からが本番だね。手伝ってよ」


「えーっと……」


「ん?」


「次から加納さん一人でやってみない?」


「え、いいじゃん。手伝ってよ」


「なんか簡単に勝てすぎたからポケモンっていうゲームが簡単に思えてきちゃったら困るからさ」


 さっきの試合はメタグロスで三匹全員倒すという結果で簡単に勝てすぎた。

 レート対戦は勝てば勝つほど相手が強くなっていくようになっている。もし自分が指示し続ければこの始めたてのところでは連勝し続けてしまうだろう。

 少しくらい負けてくれないとポケモンというゲームがとても簡単で浅いものだと思ってほしくなかったのだ。


「うーん。なるほど。わかったよ。でも見守っててね」


 加納さんはそういうと、グイっと前にもましてこちらに近づいてくる。


(近い近い近い近い)


 あまりの緊張で顔を赤くし目をそらす。

 加納さんには前から何度も近づかれてるがやはり慣れない

 しかし、自分の部屋に呼び出してこんなに近づくとか僕じゃなくどっかのウェイだったらとっくに襲われてるのではないだろうか。


「一応言っとくけど、こんなことされたら普通襲われてもおかしくないからね」


「ん? ああ、大丈夫大丈夫。君以外にやらないから」


「ぼ、僕が襲うかもしれないじゃないか」


「それは君にできないのはわかってるから。大丈夫」


 信頼されているのか馬鹿にされてるのか。加納さんはそんなことを言う。

 どっかの18禁の漫画だったらやることやってるぞ。

 まあ僕はできないんですけど。


「んんん……。わかったよ。ちゃんとみとけばいいんでしょ」


「あ、相手のポケモンがどんなことしてくるかだけは教えてね。全くわかんないポケモン多いから」


 たしかにどのポケモンがどんな型が多くてどんなことをしてくるのかを覚えるのにかなり時間がかかったものだ。それくらい教えないとゲームにならないだろう。


「わかったよ」


 仕方ないのでそう頷いたのだった。



   * * *


「勝てないね」


「うん…」


 加納さんのレートは1500からスタートし、連勝しトントン拍子で1600まで増えてきた時は楽しそうにしていたのだが、やはり初心者が勝てていたのは偶然だったらしく連敗続きで1500に戻ってしまったところだった。


「うーん。今のところはミミッキュを選出するべきだったかな」


「もう、だから最初にそれ教えてよ」


 さっきから基本的な知識は教えているのだが、やはり初心者に正解のプレイをするのは難しいらしく、こんなやり取りがさっきから繰り返されている。選出は特に難しいので仕方ないかもしれない。


「最初から教えたら君のプレイじゃなくなるからなんだけど」


「えー、だって難しすぎるんだもん」


「こればっかりは対戦回数をたくさん積んで経験と知識を増やしていくしかないから」


「そうなのかな…」


「じゃあ僕はそろそろ帰るかな。もうこんな時間だし」


 僕はそういいながら立ち上がり、時計を見ると、既に七時を回っている。これ以上いたら、流石にいろいろまずい。ポケモンに夢中になりすぎて、うっかり女の子の部屋に二人きりだというのを忘れていた。


「えー、泊まっていけばいいのに」


「へ?」


 あまりに予想外のことを加納さんが言うから、変な声が出てしまった。


「あはは、冗談だよ冗談。泊まっていくのは冗談だけどさ、晩御飯くらいは作るから食べていったらどうかな」


「え、いや」


「食べていかないの?」


「た、食べたいです」


 家に帰っても一人暮らしの僕の部屋にはまるで食料は買っておらず、今日もどこかで弁当を買って帰ろうと思っていたのだが、丁度いい。言葉に甘えることにした。


「わかった!じゃあちょっと待っててね」


 キッチンは下の階にあるのだろう。加納さんはそう言い残し、部屋から出て一階に降りていった。

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