トゥルーエンド
私は──なんだかふわふわした空間を漂っていました。
ここは──どこでしょうか。
夢の世界?
もしくは──あの世?
私は誰?
フランケル……?
いいえ、違います。
私の名前は──ユリィシア・アルベルト。
世界最高の死霊術師であり、今は……。
今は──。
「っ!?」
そこで私はようやく覚醒しました。
どうやら夢を見ていたようです。
どんな夢だったか、もう消えてしまいましたが……。
それよりも問題は──。
「ここは……どこでしょうか」
目を覚ますと、私は見渡す限りの大草原に寝転がっていました。
穏やかな風がほのかな花の香りを乗せて私の横を通り過ぎていきます。
気配を感じて横を見ると、マリスがすやすやと眠っていました。
あぁ、ということは……やはり私はマリスと一緒に死んでしまったのでしょうか。
ではここは、もしかして天界? もしくは地獄?
「目を覚ましたか?」
いきなり声をかけられてハッとします。
気がつくと私の目の前には、目鼻立ちがはっきりとした金髪のとてつもなく美しい女性が立っていました。この非現実的な美人さんは、もしかして──女神でしょうか?
「あなたは──」
「ん? わしが誰かわからんのか」
女神にしては随分とぶっきらぼうな言い方ですね。
というよりもこの口調は、もしかして──。
「あれ、もしかして師匠ですか?」
「うむ、そうじゃ」
なんと、師匠が大人の女性になっているではありせんか。
私の知る師匠はウルティマという10歳の少女だったはずですが……今の師匠はどう見ても私と同年代かそれ以上に見えますね。
「どうして師匠は大人になっているんですか?」
「ん? おぬし、覚えておらんのか?」
えっ?
覚えてるもなにも知るわけが……と言いかけたところで口を噤みます。
なぜか私は今のこの師匠の姿を──どこかで見たことがあるような気がするのです。
「しかし、ぎりぎりのところじゃったなぁ」
「私は──もしかして助かったのですか?」
「……そのことも覚えてないのか」
「ええ、てっきりここは天国か地獄ではないかと思っていました」
「違うわい。ここは普通に地上じゃ」
だって師匠が大人になってるんですもの。
夢じゃなければ死後の世界だって疑うに決まってるじゃないですか。
「本当に覚えてないんじゃな。わしのこの姿は、最終最後の切り札なんじゃぞ?」
「切り札? あっ……」
師匠の言葉を聞いた瞬間、それまでバラバラになっていた私の頭の中が一気に繋がっていきます。
やがてそれは、形となって──。
「そうだ、私は──」
◆
崩壊が進む【天界への扉】で、師匠たちを見送りしたあと──。
「秘策がないと言ったな、あれはウソだ」
私がそう言うと、エルマーリヤがちょっとだけウンザリした表情を浮かべます。
……ちょっとやりすぎましたかね、でも一度言ってみたかったんですよね。
『本当は、逃げる手段があるのですね?』
「ええ、ありますわ」
師匠も言っていましたからね、切り札は持つものだと。
私にだって切り札のひとつやふたつは持ってますよ。
『どんな手段なんですか?』
「月へ逃げます」
私はフランケルの指輪を持っています。接続先は──【万魔殿】。
いつも召喚してばかりですが、こちらからゲートの向こう側へ飛ぶことも理論的には可能なはずです。
月では、私の魔力が尽きてしまい先に帰還してしまった元祖・死者の軍団たちが待っているでことしょう。
『ですがここは【根源の魔塊】が暴走しています。ゲートを作っても不安定になってちゃんと転移できるかどうか……。あと月には空気が在りませんよね?』
「あ」
すっかり忘れていました。
今の私は空気を作る術を使えません。
前世の時は魔法道具でどうにかしていましたが、今はなんの手段も持ち合わせていませんからね。
『では──来るときに使ったクオリアの冠はどうですか?』
「壊れてしまったみたいです」
私が真っ二つに割れてしまった冠を見せると、エルマーリヤがはぁとため息を吐きました。
『ダメダメじゃないですか』
「……ゴメンナサイ」
私が完全に凹んでしまったところで、マリスがエルマーリヤに問いかけます。
「エルマーリヤ様、ちょっとお伺いしてよろしいですか?」
『はい、マリス。なんでしょう』
「この場所は……【天界への扉】とはなんなのですか?」
『……』
「あと、癒しの乙女とか夢幻の乙女とかという伝承は──結局なんだったのですか?」
『それは……』
「聖母神様は──本当に存在しているのですか?」
マリスの畳み掛けるような質問に、エルマーリヤが少し黙り込んだあと、答えます。
『聖母神様は……います』
え、いるんですか?
てっきり妄想の産物だと思っていたのですが……。
『なにを言ってるのです? フランケルも聖母神様を信仰し、その寵愛を受けているではありませんか?』
「へ?」
私が、聖母神を信仰?
しかも寵愛を受けている?
「それは……なんの冗談ですかね?」
『……もしかしてフランケルは気付いてなかったのですか?』
何を、でしょうか。
『聖母神様が司るのは、誕生と死。そこに含まれるのは輪廻転生だけではありません。当然──輪廻の輪から外れているものも含まれているのです』
「はい?」
そ、それって、まさか……。
『生と死は裏表一体。光と影。聖母神様は──死霊術を司る神でもあるのですよ』
「げっ!? それはマジですか?」
『ええ。あなたが死霊術を使えるのは、聖母神様のご加護があったからなのですよ』
「なんてこったい」
私は思わず頭を抱えてしまいます。
まったく知りませんでした。まさか死霊術が聖母神の領域だったなんて……。
「だから……私が治癒術を使えたのですか?」
『そうですね、私のギフトとの相性は良かったと思いますよ。同時には使うことはできなかったでしょうけど、なにせ表裏一体ですから』
「……なんだかずっと騙されていたような気分ですわ」
『ふふふ、驚きました?』
「驚きすぎて怒りすら沸いてきますね。聖母神になにかやり返したい気分ですわ」
『やり返す──』
私の言葉に少し考え込んだあと、エルマーリヤがぽんっと手を打ちます。
『……あぁ、閃きました』
「何が閃いたのですか?」
『この状況の突破口です』
エルマーリヤがちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべます。
ほほぅ、それはどんな手段なのでしょうか。
『神様に、やり返しちゃいましょうか』
「え?」
エルマーリヤの口から出たとは思えない発言に、さすがの私も驚きます。
「それは、どういう意味ですか?」
『出口を、開ければ良いのです』
「出口? どこへの?」
『天界、ですよ』
「は?」
それって、つまり……。
『天界への扉を開けて、暴走した【根源の魔塊】の力を天界へと放出するのです。そうすれば地上への被害を最小限に抑えることができますし、あわよくばあなた方を助けられるかもしれません』
……これはまたとんでもなく過激な手段ですね。
でもそもそも天界の扉を開けるなんて出来るのでしょうか。
『ええ、そのための方法が一つだけあります。このわたくしが──新たな聖母神となれば良いのです』
エルマーリヤが、新たな聖母神に?
『先ほどのマリスの質問の答えにもなりますが、もともとこの【天界への扉】は、次期聖母神になるものが通る道なのです』
そういえばそんな話、なんとなくどこかで聞いたことがあるような……。
「じゃあ、癒しの乙女や夢幻の乙女というのは……」
『次期聖母神の資格保持者のことを指します。資格を持つ乙女だけが、この場所に来ることが出来るのです』
「で、では……聖母神様にまつわる伝承の正体は──」
『あえて二人の聖母神候補を指名することで、お互いを切磋琢磨させて、より優れた方を次の聖母神にするというシステムなのです』
そうすると、聖母神候補は他にもいる、ということでしょうか。
『ええ、もちろん。時代ごとに幾人も生まれてきたわ。あなたやマリスもそう。もちろんわたしもね』
なんと、私も聖母神の候補だったんですね。
まぁまったく興味ありませんが。
『そしてクオリアも──聖母神の資格を持っていたわ。だからこそここに辿り着くことが出来た。結果としてそのことが様々な悲劇を生んだんですけど……』
クオリアは、下手に資格があったせいであんなことになってしまったのでしょう。
『ですが、今回はそのシステムを逆手に取ります。わたくしが新たな聖母神となり、天界への扉を開けて──【根源の魔塊】を突っ込んでしまうのです』
エルマーリヤ、なんて過激な子なんでしょう。ゾクゾクしますわ。
「でも……そんなことをして、他の神様に怒られたりしないんですかね?」
マリスの疑問はごもっともです。
ですがその疑問に、エルマーリヤは舌を出しながら答えました。
『大丈夫。あなたたちが身を以てわたしのために残ってくれたんですもの。あなたたちのためなら、怒られるくらいへっちゃらよ』
まるで悪戯っ子のように舌を出して微笑むエルマーリヤに、私たちは顔を見合わせて笑ってしまいました。
『しかもタイミングが良いことに、つい先ほど私に啓示があったのです』
「どんな?」
『このわたしが、次の聖母神になる資格をクリアした、という啓示ですよ』
エルマーリヤはアンデッドとなることで、自我を失っていたとはいえ、たくさんの人々を輪廻転生させました。先ほどは魔法王国の亡者たちを数十万人単位で輪廻転生させています。その結果、完全なまでに聖母神としての資格を満たしたのだそうです。
これって、私のおかげ? まぁ結果オーライというやつですかね。
「じゃあ、エルマーリヤは本当に次の聖母神に──」
『ええ。それが、わたしの望みですからね』
ゴゴゴゴゴゴゴ……。
空間の振動は激しくなり、もう崩壊までのカウントダウンが始まっている状況です。
もはや残された時間はほとんど無いでしょう。
『だからユリィシア、マリス。わたしがこれから天界への扉を開けて、爆発を天界に逸らします。その隙にあなたたちは月へ逃げてください』
「でも、空気が……」
『気休め程度にしかならないかもしれませんが、あなた方に《聖域》を施します。多少なら空気が持つかもしれません』
なるほど、《聖域》ですか。
あれは魔法を防ぐ強力な結界であって空気を保護する効果については疑問ですが……ほかに有効な手立てもなさそうですからね。
『悠長に他の方策を考えている時間はありません。もう限界のようです、すぐに──爆発します』
たしかに、回廊の唸りは激しく、今にも崩れ去りそうです。
とうとうこれでエルマーリヤとはお別れなのですか……せっかくここまで心を通わせたというのに。
『ユリィシア』
「はい」
『目を瞑ってください』
「え?」
よく分からないまま目を閉じると、唇に──温かな温もりが重なります。
きゃっ、とマリスが声を上げました。
『ユリィシア──愛しています。あなたにわたくしの祝福を──』
「……エルマーリヤ!」
エルマーリヤが、私たちを突き飛ばします。
私とマリスの全身を、柔らかい光が包み込みます。《聖域》です。
次の瞬間──ついに【天界への扉】が崩壊を始めました。
手を振りながら奥へと向かうエルマーリヤ。その先には──キラキラと輝く扉が見えます。あれが、天界なのでしょうか。
エルマーリヤの後ろ姿を見届け、私はフランケルの指輪を発動させます。
苦心しながらも発動したゲートに、私とマリスは結界ごと飛び込みました。
ゲートを潜り抜けていくと、その先に【万魔殿】が見えます。
しかし──。
「ユリィシア様、何かよくない魔力が追いかけてきます!」
「むっ!?」
そう、なんと【根源の魔塊】が──私たちを追いかけてきているのです。
私たちを追って強引にゲートをこじ開けて──そのままゲート内で暴走しようとしています。……いけません。このままでは爆発に巻き込まれてしまいます。
ですがもはや打つ手はありません。万事休す、でしょうか。
「諦めるでない!」
そのとき──私を励ます声が耳に飛び込んできました。
強引に手を引かれる感覚。引き寄せたのは──私と同年代に見える美しい女性。
その面影に、なんとなく見覚えを感じた私は思わず名を呼びます。
「もしかして師匠!?」
「うむ! ユリィシア、わしに手を重ねよ! 別の抜け道をこじ開ける!」
私は言われるがままに大人になった師匠に手を重ねます。
限界を超えた負荷をかけた結果、ピシッ──と音がして、指輪にヒビが入りました。
ですが、代わりに私たちの横に小さな……かろうじて潜り抜けられる程度の大きさのゲートが出現します。
師匠がなんとか抜け道となるゲートを創り出すことに成功したのです。
「飛び込むんじゃ!」
「ええ!」「はい!」
私たち3人は体をねじ込ませるようにして── 抜け道の中へと飛び込んだのでした。
◆
「あぁ……思い出しました」
「そうか」
師匠のこの姿は、たった一度だけ『大人になったときと同等の魔力を使うことが出来る』という未知の秘術だそうです。
ただ、一回しか使えない本当の本当、正真正銘の『切り札』なんだとか。
「爆発はどこに向かったのですか?」
「天界と、万魔殿じゃな。おかげで月は真っ二つじゃ」
師匠が指差す先を見ると、天に──二つに裂けた月が見えます。うわー、さすがは【根源の魔塊】。すごい破壊力ですね。
「あぁ、では私の軍団員たちは……」
「寸前のところでエルマーリヤが転生させとったぞ。もっとも、あやつらほとんど未練が無くなって昇天寸前じゃったがな」
確かに、【天界への扉】で大暴れしていたとき、彼らの心が満ちてゆくのを感じていましたからね。
しかしこれで……私の【不死の軍団】は文字通り全滅してしまいました。なんだか胸の奥にぽっかりと穴が空いたようです。
「えーっと、シショーさん? ところでここはどこなのでしょうか」
「ウルティマじゃ。それがな……ここがどこなのか、わしにもわからんのじゃ」
「え?」
「脱出するときにかなり濃厚な魔力の渦に巻き込まれてのぅ……たぶん時間軸がずれておる」
「……はい?」
師匠の爆弾発言に、私の哀愁気分が一気に吹き飛びます。
それって……どういう意味でしょうか。
「簡単に言うと、かなり未来の時間に飛んでしまったんじゃ。おそらくあのときから数年……下手すると数十年以上経過しておるかもしれん」
な、な、な……。
なんですってーーー!?
「……まぁいいですけどね」
「いいんかい!」
「ええ、もう良いですよ。別に未練はありませんから」
私は一時的とはいえ死霊術を極めました。
空前絶後の最強不死者軍団を作り上げました。
エルマーリヤを口説くこともできました。
死霊術師として思い残すことは……ほとんどありませんからね。
前世と違い、今の私に未練はもう……ありませんから。
「マリスはどうですか?」
「わたしも……あまり心残りはありませんね。ファラロンもギュスターヴも転生してしまいましたし、エルマーリヤ様が聖母神になられたので、私としてはもう思い残すことはないというか……。それに、わたしもギフトの力が無くなっちゃったみたいです」
「くくく、二人とも普通の女の子になってしまったな……ぬぬっ!?」
突然──ぽんっと音がして、師匠の全身が煙に包まれます。
煙が晴れると──なんと師匠の身体はまた10歳くらいの少女の姿に戻っていました。
「……どうやら最後の術も切れたようじゃ。これでめでたくわしも普通の女の子になってしまったようじゃのう」
「ぷぷっ。普通の女の子3人、ですか」
普通の女の子、という言葉に思わず反応して笑ってしまいます。
普通って、なんなんでしょうね。
「さて師匠……これからどうしましょうか」
「おぬしたちは、特にやりたいことはないのか」
先ほども言った通り、私には特にありません。マリスも首を横に振ります。
「じゃったら……改めてアイドルでも目指してみる、というのはどうじゃろうか?」
アイドル!
その甘美な響きに、私は即座に頷きます。
「アイドル、いいですわね!」
「ユリィシア様、アイドルってなんですか?」
「アイドルとは、この世で最も尊い愛の伝道者です」
私の説明に、マリスは「ほえー」と声を上げます。どうやら興味が湧いたようです。
「ふむ……では今度は3人組のユニットでいくとするか。さっそく偽名が必要じゃな。わしは……そうじゃなぁ、今回はティーレ、とでもしようかな」
「えっ? 好きな名前付けていいんですか? だったらわたしジュリアンヌがいいです」
「現行と違いすぎるので却下します。たとえばマリスとラニアケアの頭文字を取ってマ──」
「ユリィシア、それはいかん。何か危険なものに引っかかる気がする。せめて……マリアはどうじゃ?」
「いい名前ですね、わたし、それでいいです!」
「では私は──ユリィシア・アルベルトですから……ユアにしましょうかね」
「よし、これで決まりじゃな!」
「ええ!」「わかりました、ティーレ!」
「幸い、次元腕輪にアイドル衣装は一式格納しておる。可愛い系からセクシー系までなんでも選び放題じゃぞ!」
「わーい」「よくわかりませんけど、やったー!」
こうして私たちは──。
ここ大草原の地から、私の新たな夢としての第一歩を踏み出すことになりました。
……さようなら、死霊術。
もう私は十分やりとげました。もはや未練はありませんわ。
「……あれ?」
「ん? どうしたんじゃユリィシア……ではない、ユア」
私の右目に残されたギフト──《鑑定眼》が、視線の端に何かを捉えました。
……私の右手にギフトが宿っている?
改めてじっくり確認してみると、私の右目に映し出されたのは──。
──
ギフト名:《癒しの聖女の右手》
新たなる聖母神エル・マーリヤの祝福を受けた特別なギフト。この右手を用いれば、あらゆる怪我や病気を治す治癒の力が発揮される。なお隠しモードもあり。
──
えーっと、これは……エルマーリヤの最後のいたずらでしょうか。
あぁ、困りましたね。
……そうだ、見なかったことにしましょう。別にアイドル活動には必要なさそうですからね。
「ユアー、何をしている? 早く行くぞい!」
「ユア、わたしお腹が空いちゃいました! 早くいきましょう」
おやおや、マリスは食いしん坊さんのようですね。
聖母神の呪縛から解放されて、本当の素顔が見えてきたようです。
なんとなく、マリスはあんまりお腹を空かせると良くないことが起こりそうな気がします。ここは急ぐとしましょうかね。
「はーい、今行きまーす」
私はそう答えると、二人の方へ──勢いよく駆け出したのでした。
──
『聖女様はイケメンよりもアンデッドがお好き⁈ 〜 死霊術師として忌み嫌われていた男、英雄の娘に転生して〝癒しの聖女″となる 〜』
〜 おしまい 〜
これにて本作は完結となります!
ここまでユリィさんの冒険にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!
この場を借りて感謝申し上げます。
読んでいただける皆様がいたから、ここまで書けたと思います。
本当に、本当にありがとうございました!
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最後に──。
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それではまた、新しいお話でお会いできる日を楽しみにしています!