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第6話 ぷかぷか孤島とエルフちゃん

レビュー?っていうんですかね? とにかくポイントを入れてくださった方ありがとうございます! 執筆の励みになります!

そしてブックマークしてくださった方もありがとうございます!

これからも皆さんの期待にそえるよう努力しますのでよろしくお願いします。

 うーん、食料かぁ。確かに人は飯がないと生きていけないしなぁ。てかそれはどんな生物でも同じか。

 それにこの子こんだけ衰弱しきってるんだから木の大精霊は1ヶ月っていってたけど、もって3日ぐらいだろ。それでも間に合うか分からない。水は池の水が綺麗だし、かまどもあるから煮沸消毒したらなんとかなると思うんだけどなぁ。


 こればっかりは漂流物とガラポンに頼るしかないよなぁ。とか考えながらぷかぷか移動していたら、漂流物が流れ着いた。今頃なんだけど漂流している島に漂流物が流れ着くってなんか面白いよね。


 パカッ!パッパパーン!干し肉500gを入手しました!保管庫に送られました。


 おっ!タイミングばっちしだな!愛してるぜ、漂流物ちゃん!でもエルフってイメージ的に動物を殺すことを嫌ってベジタリアンが多いイメージだけど大丈夫なんだろうか?まぁ、大精霊が詳しそうだし後で聞いてみるか。


 その後俺はぷかぷか漂流しながら夜を過ごした。たまーに漂流物が見つかったがどれも中身は嫌がらせとしか思えないものだった。牛の糞とか何に使うんだよ!てか塩水て海水がそこらじゅうにあるからいらねぇよ!真水をもってこい!真水を!でも一つだけ良さそうなのがあった。それが栄養剤だ。鑑定で調べてみると。


 栄養剤:栄養のたっぷり詰まった錠剤。これを飲めば一日は何も食べなくても問題ありません。でも空腹感は襲ってきます。


 うん、この状況にぴったしじゃないか!漂流物くん!やっぱり有能だわ。


 てことで夜が明けました。日が登ってきてかなり時間が経ちましたがエルフの少女も大精霊も未だに起きません。


 てことで、お待ちかねのガラポンタイムだァァァァ!!


 今回の狙いはお野菜の盛り合わせです。あっ、お米1年分でもおーけーです。まぁなん等になにが入ってるとかは知らないんだけどね。


『ガラポン』


 チリリリリーン!4等です!

 4等は[スキル付与]です!ランダムでスキルを入手できます!・・・付与完了です!今回付与したスキルは[マナ交換]です!マナ交換は体内のマナと他のものをハイパーな力で交換できます!交換物の出処は不明です。絶対に探ろうとしないでください。探ればあなたに天罰が下るでしょう!


 いやいや、なんか怖いスキル手に入れちゃったなぁ。ハイパーな力って「ぴーぴーガガガ、詮索は不要です」・・・はい、わかりました。


 んー、とりあえず使ってみるか。『マナ変換』

 するとなんか半透明なパネルが目の前に現れ、色んなものの絵が載っていてそれぞれ左下に数字が載っている。そして画面の左上にはMPと書かれている横に100000という数字が並んでいる。


 多分MPはマナポイントの略だろう。んーなになに、牛の糞10kgで10MP?だからその牛の糞推しやめろ!おっ、これいいんじゃね?栄養剤3錠100MP。かなり安いな。まぁ、今の状況にうってつけだし変換しておこう。んー、一応3セットぐらいでいいかな?俺はパネルを念じて操作する。えーと、栄養剤を選択。個数は3つ。よし!変換!


 チャリーン!まいどありー!


 いちいちこういうのしてくんのかなぁ。スキルってなんか不思議だなぁ。んー、他には・・・おっ!いいのあるじゃん!野菜詰め合わせ!これならベジタリアンっぽいエルフでも食べれるでしょ!必要MPは、3000?結構高いなぁ。なんか足元見られてる気がするけど、まぁいいか。マナなんて精霊が吸うくらいしか使いもんにならないしこれも3セット買っちゃえ!ぽちっ!


 チャリリリーン!まいどありぃ!サービスでトマト1個まけとくよ!


 いや、スキル凝りすぎてるだろ。マナってそんな音なるの?精霊たちそんなのを吸い上げてんの?怖いわ!てかスキルの馴れ馴れしさの方がもっと怖いわ!俺の体内に誰かいるんじゃねえの?


「おーい!孤島!エルフが起きたわよー!」


 おっ、二人ともようやく起きたか。よし、野菜とか干し肉とか持ってって驚かせてやろう!


『おーそうか!んで、その子の調子はどうだ?』


「あのぁ、すいません。ご迷惑をお掛けしました。あっ、あと!お願いします!追い出さないでください!なんでもします!雑用でもなんでもしますんで、ここに置いといてください!」


 そう必死になって訴えてきた褐色エルフちゃんはそこまで言うとぐったりと藁のベッドに寝そべってしまった。あーあ、無茶するから。


『なにがどうなっているのかは分からないけどほら、とりあえず飯。食わねぇと元気でないだろ?』


「っ!!!あっ、ありがどうございます!この御恩、死んでも忘れません!」


 そう言うとエルフちゃんはなにやら祈りを捧げてから野菜を口にした。すると、目を見開いてバクバク食べ始めた。ありゃりゃ、口の周りがべったべただ。やっぱり野菜が好きなのかな?エルフちゃんはあっという間に野菜の盛り合わせを完食し、干し肉に手をつけていたがすぐにその手は止まってしまい、そのままご馳走様のお祈りをしていた。


「とってもおいしかったです!その、干し肉はあんまりでしたけどお野菜は今まで食べた中で1番でした!」


『そうだろう、そうだろう。やっぱり空腹が1番のスパイスって』


「そんなんじゃありません!!孤島さんはあのお野菜の素晴らしさを欠片も理解していません!いいですか?まずあのトマトみずみずしさと糖度!まるで水風船を割った時のように溢れてくる果汁!その果汁はフルーツをも勝るほどの甘さ、そして1部の人は嫌うというあのドゥルドゥル!あれが全くない!純粋な果汁!もうあれはトマトの形をした別のお野菜です!それであのナスは・・・・・・」


 やべぇ!エルフちゃんの琴線に触れちゃった!てかそんなに美味しかったのか、あの野菜の盛り合わせ。マナ変換ってすげぇなぁ。


「ねぇ!聞いてますか!?孤島さん!!」


『えっ?あっ、はい!聞いてます聞いてます!マナ変換って凄いなぁって話ですよね。』


「まっっっっっっったく違います!最初からいきますよ!」


「ちょちょちょちょっとストップ、今マナ変換って言った?」


『お、おう、言ったけども。』


「この野菜、どれくらいのMP使ったのよ。」


『えーっと、確か1つ3000・・・』


「3000!?あんたばっかじゃないの?そんなのしたらぶっ倒れたでしょ?ほんと無茶ばっかり!」


『ん?いや、別に無理してないけど。10万中の3000だし。』


「じ、じ、じ、10万!?おかしいわよ!そんなの!普通こんぐらいの島なら多くて4000よ!」


「そ、そうです!むしろそれでも多すぎかと。平均的に見れば300あるかないかだと思います!」


「な、なるほど。私はこいつのことを低く見すぎてた見たいね・・・。よし!私はここに定住するわ!」


『えっ、いや、ちょっ』


「あっ、大精霊さんずるいです!私もここに定住します!だから、そ、その、お野菜、お願いしますね?」


「私も毎日おなかいっぱいマナを吸わせてよね?」


『は、はい。あっ、でも大精霊!お前はちょっとは自重しろよ!また俺がぶっ倒れるから!』


「いや、前吸ったのはせいぜい1000MPよ?」


『むっ、てことはあの気絶の間に何かが起こってMPが爆アゲされたのか。まぁ、上がる分にはいいけど。』


「てことでおねがいねぇー!」


「私も!これからよろしくお願いします!」


『お、お手柔らかに・・・』


「あっ、あと野菜が美味しかったのは孤島のマナが最高品質だったからだと思うわよ。マナ変換ってそこら辺も考慮して変換されるからね。」


「最高品質で10万もMPを保存してる孤島さん凄すぎます!」


『なんか、納得いかない・・・』


 こうして大精霊と褐色エルフちゃんが俺に定住することになりましたとさ。





自分が連載しているもうひとつの小説。負け犬の異世界無双は少し構想が今ひとつねりあがらない状態ですのでしばしお待ちを。

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