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第29話 後始末

今回短めです。明日2話投稿するので許してください!

 攻め込んできた奴らを入れておくための牢獄が完成したので勇者達をそこへぶち込んだのだが、一つ問題が生まれてきた。


「なぁ、こいつらに何食わせたらいいの?」


「普通のご飯じゃダメなんですか?」


 俺の問いにディースが首をかしげて答える。確かにそれは幾分か楽な対処だろう。今だけを考えると。だが、俺はその処分は絶対に後々後悔することになるのを知っている。


「そんなことしたら、この島が観光地になった時に犯罪者がえげつないほど増えるぞ?」


 この島の食事はかなり美味しい。この世界の食事情を俺は知らないが、それでもかなり上位に入るのではないか?と考えている。

 でなければディースやアイネ達がここまで食に執着しなかっただろうからだ。


 そんな食事をこの島を襲ってきたヤツらに毎日食べさせてやるというのは何だか癪に障る。

 それにもしもこいつらがなんの罪もきせられずに釈放となった場合ここでの生活を暴露する必要がある。そこでもし、俺たちと同じ食事を出していたらこういう噂が広まる可能性が高い。


「俺たち捕虜だったけど、働かずに美味い飯食わせてもらってたぜ」


 そんなことになったらもう地獄だ。


「流石にそんな馬鹿なことにはなりませんが、捕虜に私たちと同じ食事を取らすのは得策とは言えませんね。」


 先のブリクストを陥れてからというものルージュは参謀みたいなポジションから助言をくれたりする。もしかしなくともこいつディアンヌよりも頭いい?


「んー、、、あっ!栄養剤を4日に1錠渡すってのはどうだ?栄養剤を飲んでも腹は減るし罰としては最適じゃないか?」


「あんた、、、結構鬼畜ね、、、」


 リーフィアが横から白い目で俺を見てくる。なんだよ!水は毎日出すんだから別にいいだろ!

 大丈夫だ、人は数ヶ月ものを食べなくても生きていけるんだ!そんな中4日に1回1日分の栄養を恵んであげる俺の懐の深さ、、、!


「まぁ、この島を乗っ取ろうとした罪は重いですし、この人達も戦犯ですからね。そのぐらいの拷問は必要です」


 ルージュがそうやって俺を援護してきてくれる。でも拷問って言い過ぎじゃない?確かに空腹って辛いけれども。


「そんなことより、まずは来たる建国記念会談への準備が必要ですね。」


 うん、触れたくなかった問題だな。ほんと、どうにかならんの?漂流使って逃げるだったり。


「出来なくはないですけど、そんなことしたら一生漂流で逃げ続けなくてはなりませんよ?いいんですか?」


 痛いところをついてくるなぁ。もちろんそんなことしたくはない。


「とにかく、ここは普通に歓迎するのが安全でしょう。それにほら、もうディアンヌやムガルさん達の気合いも入っちゃってますし」


 ルージュが指をさした方向にはどのような建物を建てるのか真剣に話し合うドワーフとディアンヌの姿があった。


 ついでにその横ではディースと海竜がマーシーに色んなマナーの授業を受けていてげっそりしている。

 その中でも1番めんどくさそうなのはテーブルマナー、つまり食事中のマナーだ。ナイフとフォーク使うのに音を出すな、なんてイカレてるとしか思えない。

 それに熱いスープをフーフーすんのがダメとかなんなの?拷問なの?多分、4日に1回栄養剤生活より毎日熱々の味噌汁をフーフーせずに飲む方が辛いと思う。


 でも、確かにそれをスっと行うマーシーは少しかっこよく見えて、モタモタしている2人はすこしブサイクに見える。マナーを学ぶのはそういう理由もあるのだろう。


 いや、マジで俺の存在がシークレットで良かった!


「ほんと俺の存在隠してくれたのぐっじょぶ!なにか報酬をつかわそう!」


「はい、ありがとうございます!では今日の晩酌に付き合って頂けないかと」


「うーん、お酒飲んだことないから怖いけど、、、まぁいいよ」


 するとルージュは目を光らせて、ググッ!と俺に詰め寄ってくる。


「言質は取りましたからね!!約束ですよ!!」


 そう言うとルージュは大急ぎでどこかに言ってしまった。まぁいいか。俺も毒飲んでも効かないんだし酒も大丈夫だろう。

 ちなみに俺はラムレーズンとかブランデーの染み込んだチョコケーキのアルコールが少しだけ含まれたお菓子は好きだった。

 少し舌が痺れる感覚やあの香りが好きだったのだ。だから親と一緒に何回かラムレーズンを作ったことがある。


「せっかくだしラムレーズン作るか」


 俺はそう呟いてマナ変換でレーズンとラム酒とそれを漬ける為の容器を入手し、お鍋やキッチンペーパーなどを取り出す。


 まずはレーズンを軽く茹でる。理由は知らん!柔らかくして浸かりやすくしてるんじゃない?


 その後レーズンの水気をキッチンペーパーでしっかりと取る。そして、少し広めのお皿にレーズンを出して粗熱をとる。風魔法を使うと5分ほどで冷ますことが出来た。


 あとは簡単。漬ける為に用意したジャムを入れるような瓶にレーズンを入れ、そこにレーズンがヒタヒタになるまでラム酒を入れる。

 あとはこれで1晩置くだけでラムレーズンになる。


 俺は色んなラム酒を試すために同じ作業を10回ぐらい行った。あとからレーズンは全部一緒にやったほうが早かったことに気づいたのは秘密。

ここまでご覧下さいありがとうございます!

良ければブックマーク登録や感想、レビューなどよろしくお願いします!


カクヨムで作者への誹謗中傷コメがあったのでカクヨムでの更新は無期限停止になりました。一応のご報告です。

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