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第2話 ぷかぷか孤島とスキル

『ステータスオープン』


 俺はディースに教わった通りに念じてみた。すると、目の前に文字が浮かび上がってくる。よかった、ちゃんと日本語で書かれてる。異世界に来たんだから言語も変わっちゃってるかなぁ、と思ってたんだけどそこら辺は何とかなっているようだ。


 改めてステータスを確認してみよう。


 名前:ぷかぷか

 種族:孤島

 Lv:1

 体長:縦約10メートル 横約10メートル

 設置物:なし

 スキル:鑑定 ・ 地形変更 ・ ガラポン ・ 癒しの象徴 ・ ダンジョン作成 ・ 監視カメラ(偵察機付き)


 こんな感じだった。体長が約っていうのは多分俺の体が正方形じゃないからだろう。きっちり正方形になってる島なんて気持ち悪すぎる。

 鑑定と地形変更は何となく分かるけどガラポンと監視カメラってなんだ? なんもない孤島にしてはオーバーテクノロジー過ぎやしないかい?


 とにかくステータスオープンの時と同じように強く念じてみる。


  『ガラポン』


 チャリーン、チャリーン6等でーす!

 6等は! ヤシの木と芝生のセットでーす!設置すれば勝手に島から養分や水分を吸い取ってくれるのでお手入れも必要ありませーん!これで君も駆け出しの孤島だ!!


 うるせぇよ!何が『駆け出しの孤島だ!』だよ。孤島として駆け出してもなんも嬉しくねぇよ! もう1回だ!もう1回!


『ガラポン』


 誠に申し訳ありません。ガラポンはお客様のLvですと一日1回までとなっております。またのお越しをお待ちしております。


 ガラポンの回数は10Lvにつき1回増えます。


 はぁ、それならしょうがないか。じゃあ次は監視カメラだ!


『監視カメラ』


 するといきなり視界が真っ二つにわれ、片方には先程と変わらない青い風景が、もう片方にはゴツゴツとした岩場が映っていた。

 俺はスキルを発動する容量で念じてみる。


『飛べ!』


 すると、バラバラバラというヘリコプターが飛ぶ時に発する音に似た音が聞こえてくる。そして、今までゴツゴツの岩場しか映ってなかった視界の方が上へ上へと動き出した。やがて岩場は見えなくなり、少し高いところから見た水平線しか見えなくなる。


 俺は下を向けと念じる。すると俺の全貌が明らかとなる。なんというか、分かってたけどしょぼい。形は歪な丸でゴツゴツした岩しかない島だった。


 あっ、そうだ! 地形変更でさっき手に入れた設置物を置いてみよう!

 そう考えた俺は同じように念じた。するとポン!という効果音と共にヤシの木と芝生が設置された。おぉ!すげぇ!イラストとかで「島」って検索したら真っ先に出てきそうな姿になった! ゴツゴツの岩場もしっかりとならされている。そんなこと念じてないんだけどなぁ。不思議だ。まぁ悪いことじゃないからいいけどさ。


 テケテケテン! レベルが上がりました! 報酬として設置物:砂浜を入手しました! 体長が縦横1メートルずつ伸びます。


 テケテケテン! レベルが上がりました! 報酬として設置物:崖を入手しました! 体長が縦横1メートルずつ伸びます。


 パッパパーン! 称号:駆け出しの孤島を入手しました! つきましてはスキル:漂流 を手に入れました!


 なんだこれ、レベル上がったらなんかいっぱい貰えた。それに体長が合計縦横2メートルずつ伸びた。


 俺は監視カメラで島の全貌を確認してみた。するとゴツゴツとした岩場が増えていた。あれが増えた土地なんだろう。俺は増えた半分の土地に砂浜を、もう半分には崖を設置した。崖ぐらいなら自分の地形変更で作れそうだけど何が違うんだろう。

 あっ、そうだ!鑑定で見てみよう!ってことで見てみた。


 崖:設置物。苔やフナムシなどの生命体を生み出す。稀に魔物も生み出す。


 砂浜:設置物。貝類などの生命体を生み出す。たまに手紙や設置物の入った瓶が流れ着く。漂流で動いていると流れ着く確率がやや上がる。


 ふーむ、なるほど。見た目は変わらないけど効果が付与されるって感じか。一応芝生とかも見てみるか。


 芝生:設置物。寝転がると体力と魔力が1分につき1ずつ回復する。特定の動物が住み着きやすい。


 ヤシの木:設置物。1週間に1回ヤシの実をひとつ落とす。


 なるほど、どっちも俺にはあんまり関係ないな。


 次は漂流だ!『前へススメ!』

 おお!すげぇ!ほんとに進んでる!風景は変わらないけど監視カメラからみると少しずつ進んでる!


 移動出来ることに感動を覚えた俺はふよふよ移動してると・・・


 ピロリンピロリン!砂浜に漂流物が流れ着きました。

ここまでご覧下さりありがとうございます!

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