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13話 ぷかぷか孤島と初の食事

3連続投稿一本目!

 さぁ!異世界初の食事の時間だぜ!とその前にマナ変換で野菜とか色々買わなきゃな。野菜の盛り合わせももう尽きてきたし。


 今回、俺がマナ変換した食材、そして料理器具は以下の通りだ。


 鮎×4野菜盛り合わせ×2卵×8お米5kgお鍋包丁まな板塩1kg醤油1L火起こしセット


 4000+6000+2000+5000+1000+1000+1000+500+1000+1000で合計22500MPの消費となった。


 結構痛い出費だが、明日になればまた貯まっているし精霊たちも合計5000MP吸うか吸わないかなのでまだ余裕はある。足りなかったら追加で頼もう。


 まずはお米からだ。別にパンでも良かったのだがせっかくかまどがあるんだから使ってみたいという好奇心が湧いてしまった。炊き方知らないのに、、、まぁ、まずはお米を洗おう。確かお米を洗うのは素早さが大事だったはずだ!お鍋に4合のお米を、、、4合ってどれくらい?今まで計量カップで測ってたからまったくわかんねぇ!そうやって四苦八苦していた所にディアンヌが現れた。


「私がやりましょう、マスター!!」


 お!流石叡智神!米の炊き方も知っているのか!ディアンヌはお鍋にお米を4合?移し、手際よく米を洗っていく。よし、お米はディアンヌに任せよう。俺がいても邪魔になるだけだ。


 俺は次の料理に取り掛かる。次は鮎の塩焼きだ。でも、米を炊くのにかなりの時間がかかるから下処理だけにしておいて後で焼こう。やっぱり塩焼きとご飯は一緒に食べたい。


 俺は鮎を捌いていく。実は俺の父親の趣味が釣りでよく鮎釣りとかについてってたんだよね。だから捌くのは慣れている。それにこの包丁、何だか青白く光っていて『ダレイオス』と銘をうってある。そしてめちゃくちゃ斬れ味がよく、鮎の身がすーっと切れていく。凄いな!ダレイオス!


 ダレイオスと言えばアケメネス朝の、、、って俺はもう浪人生じゃないんだった。あんな辛い思い出は忘れよう。ちなみにまな板は木製だ。木目が綺麗で素晴らしい。

 鮎は綺麗に捌けた、てことで塩を振って串に、、、あっ、串ねぇや。マナ変換でポチッとな。500MPで10本の青白い串が出てきた。よし、鮎を串に口から刺して下準備終わり!


 次は野菜だ。今回の盛り合わせはトマト、ナス、きゅうり、レタス、じゃがいも、玉ねぎ、トウモロコシである。トマトとレタスときゅうりのトウモロコシと玉ねぎはグリーンサラダに使うとしてナスとじゃがいもはどうしよう。

 前にも言ったように俺はナスを生で食うのは嫌いだ。じゃがいもなんか生で食ったこともねぇわ。

 うーん、ナスとじゃがいもっつーと揚げるぐらいしか思い浮かばねぇな。いいや、それにしよう!某伝説の番組で中華鍋に油を入れてそのまま焚き火に突っ込んでタコをあげてた気がする。大丈夫だろう!


 てことでマナ変換でポチッとな!小麦粉1kg油2L中華鍋薪5kg火起こしセット合計6000MP!ちーっときつくなってきたかな?まぁいいや、初めての食事だし豪勢に行きましょうや!


 てことで下準備。トマトときゅうりはたべやすい大きさにカット。レタスはちぎる。トウモロコシは生で齧ってみるととても甘くて美味しかったので追加注文して1人1本渡すことにした。消費MP2000。たけーな、おい!

 揚げ物の準備だ。ナスはぶつ切り、じゃがいもは新じゃがみたいなので泥をよーく落として芽を外して細長く切っていく。いつもは切りにくいじゃがいももこの包丁にかかればサクサク切れる!


 ナスは必要か分からないけどディアンヌに返してもらった鍋でアク抜きをする。今回は別に急いでないので塩は使わない。その間に細く切ったじゃがいもに小麦粉をまぶしていく。これがないとカリッとしたフライドポテトを作れない。いや、作れるらしいけど俺は作れたことがない。どんな温度でやってるんだろうね、あれ。


 てことで揚げ物の下準備も完了。どうやらお米の方もやっと火をつける所まで到達したようだ。ディアンヌもやりきった顔をしている。


 ◻️◻️◻️◻️◻️


 お米が炊けた!あとは少し蒸らすだけ!お焦げもあってめちゃくちゃ美味そうだ!そう言ってディアンヌを褒めたら顔を赤くして照れていた。


 さて、俺は火起こしセットで火を起こし、まずは油をたっぷり入れた中華鍋を焚き火にかけて熱する。あっ!皿がない!ついでにめんつゆもねぇ!ポチッとな。大皿とめんつゆとお箸×4と菜箸を購入。合計5000MP消費した。やばい、半分きった。

 とりあえず油を熱している間にもう1つ焚き火を作ってそちらには地面に串を刺し、鮎を焼く。焚き火で魚を焼くのって憧れるよね!

 俺は全ての串を地面にさし終えるとまずはナスを素揚げしていく。なんとなーくいい感じになってきたので1つ取って味見をする。うん!美味い!ナスの嫌なくせがなくて甘みが強い。いいねいいね!あっ、もう1つ皿出さないと。ポチッとな1000MP消費。俺はめんつゆとナスの素揚げを絡める。はい、完成!ナスの素揚げ!


 次はポテトだ。油が跳ぶのは怖いのでちょっとずつ分けながら揚げていく。油が熱すぎたのか少し焦げてしまったがそれ以外はとてもいい出来だった。皮もカリッとしていて中はホクホク。これに塩をまぶして完成だ。


 鮎も焼きあがったようだ。また4つ皿を出す。ついでにお茶碗4つとしゃもじも出してディアンヌにお米を入れてもらう。


 俺は串を地面から菜箸で抜こうと四苦八苦していたらディースが素手で抜いてくれた。すっげぇ!と思ったら串は全く熱くなかった。むしろちょっとひんやりしてた。なんでもこれはミスリルという素材だそうで、魔力を通しやすく熱をほとんど通さない希少な鉱石らしい。流石、10本で500MPするだけあるね!


 大体全ての料理が出揃った。全部あっつあつで美味しそうだ。他の3人も料理を興味津々でガン見してる。あっ!飲み物!飲み物忘れてた!

 ポチッとな。麦茶がピッチャーに入ったものとコップを4つ出す。さーて、これで全部揃った!完璧だ!


 みんなにこっちの世界には食事の前の祈りがあるのか聞いたらないみたいなのでここは日本式でいかせて頂こうと思う。


「「「「「いただきます!」」」」」


 周りで見ていたちびっこ精霊達も掛け声をあげてしまった。可愛いからいっか。さぁ、食べよう。


 まずはナスの素揚げ。うん!やっぱり上手い!油とナスとめんつゆが合わねぇわけねぇだろこんちくしょう!ナスをつまんでご飯を掻き込む。美味い!ご飯うめぇ!普通ならずっと噛んでないと甘味は出てこないんだけど口に入れた瞬間に仄かな甘みが口に広がる。少し硬めという俺のどストライクな炊き加減もグッド!!ナイス!ディアンヌ!


 次はフライドポテトだ。うん、ちょっと焦げちゃったから香ばしいね。塩加減はちょうどいいな。今度はケチャップと一緒に食べたい。でも、ご飯とフライドポテトは合わないな。しくじった。


 次!グリーンサラダ!うん!普通のサラダだ!でも確かにトマトもフルーティーでジューシーだし、レタスもシャキシャキしてて苦味も少ない。玉ねぎもこれまた甘い!いいねいいね!


 つぎぃ!トウモロコシ。はい、美味い。問答無用でうまい。


 つぎぃ!鮎の塩焼き。皮がパリッとしてて身はジューシー。流石に背びれとか骨は食べれないけど身には魚の旨みがぎゅっとつまっていてとても美味い!塩加減もOK。鱗も取り忘れはなかったみたいだ。良かった。骨はあとで骨せんべいにして食べよう。


 いやー、大満足だ!久々の食事だったがとても美味しかった!みんなも美味しそうに食べている。ディアンヌはナスの素揚げ、ディースはフライドポテト、アイネはトウモロコシが気に入ったようだ。


 チョンチョン。ん?そこには大精霊がぷかぷか浮いていた。


「ねぇ、ちょっとだけでいいから食べさせてくれない?」


「別にいいけど?お米も残ってるみたいだしおにぎりでも作ろうか?」


「うん!!ありがとー!」


 あっ、卵変換してたのすっかり忘れてた。まぁいいや。保管庫に入れといてまた明日使おう。

 俺はそんなことを考えながらおにぎりを握る。中に具材はないけれどこのお米なら満足して貰えるだろう。ちなみに俺のおむすびはどちらかと言うと緩めのおむすびだ。潰れた米があまり好きではないからだ。俺がおむすびを握っているのをみてちびっこ精霊たちも真似をする。まぁ、いいけどさ。君たち自分で食べるんだよ?


「はい、出来たよ。」


「うん!ありがとう!」


 大精霊がここまで素直だと調子狂うな。大精霊は口を大きく開けておにぎりにかぶりつく。


「おいしぃーーー!」


 良かった良かった。俺の握ったおにぎりは好評だったようだ。ちびっこ精霊達は自分の握ったおにぎりを口いっぱいに入れて「おいちー!」と喜んでいた。


「ねぇ、ねぇ!もう一個!もう一個作ってよ!」


 俺に迫ってくる大精霊を目ざとく見つけたほか3人も迫ってくる。


「マスター!私にもそのおにぎりとやらを作るべきだと思います!」


「私も食べたぁーい!」


「私も興味あります!!」


 俺はそれを断りきれずみんなに振舞った結果これからお米が食卓に並ぶ時は俺がおにぎりを握ることに決定してしまった。


 ビクンっ!島の警戒眼に反応が出た!しかし、それは敵意ではない。島への上陸。俺が気づかず上陸を許すにはゲートしかない!俺は崖へと全速力でダッシュする。


 ゲートの前にいたのずんぐりむっくりの毛むくじゃらのオッサン5人とフードを被った可愛らしい幼女3人、ガッチガチムッキムキの女性7人だった。







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